インダクタ:高周波インダクタMLG0402Qシリーズのインダクタンス拡大品の開発、量産化
- 0402サイズで業界最大インダクタンス33nHを実現
2012年8月30日
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、既存製品のMLG0402Qシリーズに業界最大※のインダクタンスとなる33nHを含むラインアップ拡大品を開発し、2012年8月から量産を開始します。
本製品は、コイルパターン形状の最適化設計、およびTDKが得意とする素材技術、プロセス技術の向上により、従来以上の薄層・多層積層化を実現し、インダクタンス拡大を可能にしました。その結果、従来15nHまでであったインダクタンスに最大33nHまで4種類を追加しました。特に、スマートフォン、フィーチャーフォン等のモバイル機器の高周波回路での使用に適しており、マッチング(整合)用途での選択肢を拡げます。
また、本製品の開発により、MLG0402Qシリーズは、インダクタンス値0.2〜33nHの範囲において、定格電流120〜350(mA)max、直流抵抗0.03〜2.71(Ω)typ、全55種のラインアップを取り揃えました。さらに、使用温度範囲が-55〜+125℃で、携帯電話以外にも移動体通信機器の高周波回路への使用にも適しています。
- ※2012年8月1日、当社調べ
主な用途
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- スマートフォン、フィーチャーフォン、Bluetooth、コードレスフォン、チューナー等
- 移動体通信分野各種機器の高周波回路
主な特長と利点
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- 0402サイズでは業界最大のインダクタンス33nHをラインアップ
主な特性
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製品名 MLG0402Qシリーズ(L拡大範囲) インダクタンス(nH) 18〜33 Q min 3(@100MHz) 定格電流(mA)max 120〜140 直流抵抗(Ω)typ 1.94〜2.71 形状(mm) 0.4 × 0.2 × 0.2 使用温度範囲(℃) -55 〜 +125
生産・販売計画
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- サンプル価格 : 15円/個
- 生産拠点:秋田地区
- 生産予定:100万個/月(当初)
- 生産開始:2012年8月
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主な営業品目としては、各種受動部品をはじめ、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、電源、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス、FA関連機器等があります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。
2012年3月期の売上は約8,100億円で、従業員総数は全世界で約79,000人です。
TDK-EPC株式会社について
TDK-EPC株式会社(本社:東京)はTDKのグループ会社であり、TDKの基幹事業である電子部品部門と、ドイツのEPCOS社との統合で設立された電子部品の開発・製造・販売を担うリーディングカンパニーです。日本を始め、アジア、欧州、米国の各地域に事業の拠点があり、製品ブランドとしてTDKおよびEPCOS双方の製品を扱います。 主な営業品目は、コンデンサ(積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ)、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、センサ、ピエゾおよび保護部品等であり、これらの幅広い製品群により、TDK-EPCは情報家電、通信機器、産業機器、車載機器等、世界のあらゆる市場ニーズにお応えします。
ダウンロード
- 製品の詳細情報はhttp://www.tdk.co.jp/tjfx01/j521_mlg_02.pdfで参照できます。
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