TDK、自社工程の使用済みフィルムをリサイクルして製作した作業服を6月から国内導入
- 積層セラミックコンデンサの製造工程の使用済みフィルムをリサイクルし、作業服を製作。
- TDK、東レ、オンワードコーポレートデザインの協働による実現。
- 本フィルムのリサイクルを更に検討し、サーキュラーエコノミーを推進。
2025年6月27日
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、積層セラミックコンデンサの製造工程にて使用済みとなるフィルムをリサイクルして作業服(夏用上着)を製作し、2025年6月から国内で導入を開始します。TDKは使用済みフィルムに特殊処理を施し、東レ株式会社(代表取締役社長:大矢 光雄)(以下、東レ)においてリサイクル糸に加工して生地を生産し、株式会社オンワードコーポレートデザイン(代表取締役社長:村上 哲)(以下、オンワードコーポレートデザイン)がその生地を縫製して作業服を製作します。
TDKは積層セラミックコンデンサを本荘工場西サイトおよび北上工場で製造しており、その製造工程で使用済みとなるフィルムについては同工程での再利用を進めています。更なる活用を検討した結果、2023年4月から日本国内でリニューアルしている作業服にこの使用済みフィルムを再利用することにしました(夏用上着の製作において再利用)。持続可能な社会の実現に向けて、従業員が毎日身に着ける作業服に着目したこの取り組みにより、従業員の環境意識を更に向上させていきます。
積層セラミックコンデンサの製造工程にて使用済みとなるフィルムを衣料用の糸に再利用することは、工程内で使用したセラミック残留物等がフィルムに付着することにより、安定的な紡糸が技術的に難しいという課題がありましたが、3社の取り組み(以下)により、リサイクル糸・生地の生産および作業服の製作に成功しました。作業服の品質は現在のものと同水準です。
【TDK】
・使用済みフィルムの表面に残ったセラミック残留物を除去するため、自社開発のスリッター機を導入し、再利用により適したフィルムを回収する循環システムを構築
【東レ】
・使用済みフィルム表面のその他不純物を除去するメカニカルリサイクル処理技術と、リサイクル処理~紡糸~テキスタイル(生地)まで一貫して製造するサプライチェーン管理により、現行同水準の品質管理と高いトレーサビリティを実現
【オンワードコーポレートデザイン】
・東レが生産したリサイクル糸および生地をベースに、約2,000社の納入実績において蓄積されたノウハウに基づき作業服を製作
今後も本フィルムのリサイクル方法を更に検討し、製品のライフサイクルを通じて資源利用効率を最大化するサーキュラーエコノミーを推進してまいります。
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池、ソフトウェアなどです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2025年3月期の売上は約2兆2,050億円、従業員総数は全世界で約105,000人です。
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伊藤 | TDK株式会社 広報グループ |
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