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日本酒の味わいを視覚化する事業の開始について

  • TDKの素材解析技術とアルゴリズム、AI技術により日本酒の味わいを詳細に解析可能
  • 独自のレーダーチャートで容易かつ視覚的に味わいを認識できるシステム

2025年2月13日

TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、このほど社内ベンチャーの一環として、日本酒の味覚・香り・ガス感の視覚化するシステムSake Sensing System(以下本システム)を開発し、2025年2月よりサービスを開始します。

当社では、2016年から社内ベンチャーの取り組みを人財研修の一環として推進しておりますが、その中で本システムの実現可能性を検証してきました。その結果、本件はTDKが長年、電子部品事業で培った素材解析技術およびソフトウェア、AIに関するノウハウを生かした独自開発のシステム(特許 第7207380号)であることや、重要な日本文化の一つである日本酒を未来へ継承し、世界中で楽しんでもらうことに寄与するものとして、事業化して進めることを決定しました。

本システムでは、定量的な根拠に基づき、日本酒の味覚・香り・ガス感を独自のレーダーチャートで表現します。(特許 第7136165号, 意匠登録 1689664-7) これにより、消費者にとって最適な日本酒の提案と選択を可能にし、日本酒に馴染みが薄い世界中の消費者と酒蔵とのコミュニケーションを効率的かつ効果的にすることに寄与します。
本システムの開発にあたっては、独立行政法人酒類総合研究所(所在地:広島県東広島市)成分解析研究部門の向井部門長ならびに品質・評価研究部門の磯谷部門長の協力のもと、日本酒に対する科学的知見を活用しております。

独立行政法人酒類総合研究所 理事長の福田央氏は、次のように述べています。「科学的知見を参考に日本酒の香味をわかりやすく示したものであり、日本酒に親しんでいただく一助となることを期待しています」 

また、当社の齋藤昇は次のように述べています。「TDKは、長期ビジョン『TDK Transformation』をもとに、社会のTransformationへの貢献とTDK自身が変革し続けるという2つのサイクルを加速させ、サステナブルな未来の実現に貢献してまいります。また、当社の強みである材料、プロセス技術、ソフトウェア技術によりGXとDXという世界の大きな潮流の変革にも貢献できると確信しており、今回のプロジェクトを通じて、社是『創造によって文化、産業に貢献する』を新たな形で実践いたします」

今後は酒蔵を中心にサービスを行い、世界の人々が「日本酒」を通じて日本文化に触れ、より楽しい時間を過ごしてもらうことを目指します。

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2024年3月期の売上は約2兆1,030億円、従業員総数は全世界で約101,000人です。

ダウンロード

詳細情報は https://www.tdk.com/ja/sake-sensing-system/index.html で参照できます。

報道関係者の問い合わせ先

担当者 所属 電話番号 Email Address
神野/伊藤 TDK株式会社
広報グループ
+81 3 6778-1055 TDK.PR@tdk.com