お知らせ | 2026年5月12日

2026年国際女性デー活動報告:
TDKにおける「誰もが自分らしくいられる文化」の構築

インクルージョンがもたらすイノベーション

TDKでは、テクノロジーは決して作り手と切り離せるものではないと考えています。そこには、開発に携わる一人ひとりの視点や経験、そして歩んできた多様な背景が色濃く反映されるからです。2026年の国際女性デー(IWD)において、私たちは「インクルーシブ・リーダーシップ」に改めて注力しました。これは、多様なメンバー一人ひとりの強みを尊重し、誰もが「自分はここに必要な存在だ」と感じられる環境を築くための考え方です。この考え方は役職のあるなしに関係なく、グローバルチームの全員が自らのポテンシャルを最大限に発揮するために、誰もが持つべき共通のものです。

私たちの今の歩みは、100年以上も前からプロとして最高の仕事を目指し、道を切り拓いてきた先駆者たちの想いを受け継ぐものです。テクノロジーとイノベーションという極めて重要なセクターにおいて、TDKの進歩は、多才なチームメンバーが日々積み重ねる専門的な貢献の上に成り立っています。国際女性デーは単なるカレンダーの一日ではありません。私たちの業界全体に対して女性がもたらす文化的・経済的インパクトを、公式に認める大切な機会なのです。

リーダーシップの視点:「TDK Transformation」の加速

社長執行役員CEOの齋藤昇は、イノベーションの真の原動力は「人」にあると明言しています。「TDK Transformation」を推し進める中で、私たちは従来の構造を超え、より深い「Belonging(誰もが自分らしくいられること)」の実現を目指しています。「インクルーシブ・リーダーシップ」は、2026年以降のTDKの中核となるテーマであり、すべての個人が自信を持って現状に挑戦できる文化を醸成します。

「女性のエンパワーメントは、単なる社会的責任ではありません。当社の成長を支える戦略的エンジンの極めて重要な要素です」。齋藤社長はTDKファミリーの全メンバーに対し、インクルーシブな行動を実践し、自らが理解者・支援者となるための第一歩を踏み出すよう呼びかけています。

テクノロジーの最前線からのアドバイス

2026年の国際女性デーイベントでは、TDK全社から女性リーダーが集まり、リーダーシップとインクルージョンについて、率直な意見交換や自身のキャリアの振り返り、そして日々の仕事で役立つ等身大の気付きを共有しました。彼女たちは、自身の直面した壁やリスク、そこから得た教訓をありのままに語り、次世代のテック業界を担う女性たちへ力強いメッセージを送りました。

  • 自分を信じて(Trust Yourself):自分を疑うのは、もうやめましょう。あなたにはすでに必要な能力が備わっています。
  • 一歩前へ(Take Space): リードすることに誰かの許可はいりません。
  • 自分の声を届けて(Own Your Voice): あなたの考えには価値があります。自信を持って発言しましょう。

メッセージはシンプルです。「自分を信じ、一歩前に出て、声を上げ、それを支え合う文化を築くこと」から、真の変化は始まります。

テクノロジーと人の心をつなぐ架け橋

「シリコン時代」を突き進み、AIが急速に進化する中で、私たちは「人間にしかできないこと」に焦点を当てています。今年の欧州では、「インクルーシブ・リーダーシップと支え合うチーム文化」をテーマに社内イベントを開催し、ビジネス心理学者のラウラ・プリンツ氏による基調講演が行われました。「High Tech & High Touch(ハイテクとハイタッチ)」というテーマの中で、彼女は「機械が分析的なタスクを担うようになるほど、チーム文化を育み強化するためには、心の知能指数(EQ)や共感が最も価値のあるリーダーシップツールになる」と語りました。

人を主役にした職場をつくるには、技術革新と人間関係のバランスが重要です。こうしたバランスを保つうえで、女性たちが持つリーダーシップや多様な視点は、非常に大きな役割を担っています。彼女たちの声は、データと直感をつなぐ架け橋です。どんなにテクノロジーが進化しても、お互いを思いやり、協力し合う文化を、彼女たちの視点が守り続けてくれます。こうした強みを活かすことは、単に優れた技術を生み出すだけでなく、誰もが自分らしく輝ける、新しい働き方を創り出すことにもつながるのです。

見えていなかった課題に寄り添い、共に支え合うために

真のインクルージョンを実現するには、組織の「人間としての強さ」を見つめ直す必要があります。日本では、女性が仕事中の日常生活で直面する身体的な現実への共感を高めるため、「月経痛体験」などのイベントを開催しました。他の地域では、ウェルビーイングを促進し、心身の健康についてオープンに話し合える環境を作るため、ヘルスケアやウェルネスのサポートイベントが企画されました。サービス部門では、「話を最後まで聴く」「異なる価値観を尊重する」「声の小さい人の意見を聴くよう努める」といった、新たな行動基準が採用されています。

グローバルなコミットメント:動き出すTDKグループ

この変革は、トップからの指示だけで進むものではありません。世界中のTDKグループが一つになって推し進めている、大きなうねりです。今年の取り組みでは、インクルージョンという考え方を単なる理想に留めるのではなく、日々の具体的な「行動」へと変えていくための、多彩なプロジェクトが各地で実施されました。

  • 一歩を踏み出す勇気を(欧州): 同僚たちが、自身のキャリアにおけるリスクや教訓について率直な意見を共有。「自分を信じ、一歩前に出て、声を届ける」というアドバイスは、テック業界を目指す女性たちの強力な指針となりました。
  • ハイパフォーマンスの最前線(欧州): TDKが公式テクノロジーパートナーを務めるポルシェ フォーミュラE チームのガブリエラ・ジルコヴァ選手への独占インタビューを実施。モータースポーツというプレッシャーのかかる環境における、支え合うチーム環境の重要性について語ってもらいました。
  • サービスマインドセット(日本): 齋藤社長と勝本徹社外取締役による「インクルーシブ・リーダーシップ」をテーマにしたトークセッションや、心理的安全性を高めるワークショップを開催。リーダーたちは行動指針についての思いを共有し、このリーダーシップは管理職だけのものではなく、全員のものであることを強調しました。
  • グローバルな視点(中国、ASEAN、インド、韓国): 中国でのリーダーシップインタビューの共有から、ASEAN・インド・韓国で作成された記念冊子「Best Moments」まで、世界中で「Belonging」のタペストリーが編み出されています。中国ではホルモンバランスや感情的ウェルビーイングに焦点を当てた女性の健康講座も実施されました。
  • 地域を超えて、共に進む: 米国を含む全地域において、バイアスやステレオタイプのない職場づくりへのコミットメントを強化するため、各サイト独自のワークショップやエンゲージメント活動が行われました。

動画リンク:ポルシェEチームの開発ドライバー、ガブリエラ・ジルコヴァ氏のインタビューを見る

一人ひとりのアクションが、未来を築く

女性、そしてすべてのチームメンバーのエンパワーメントは、次の100年に向けたTDKの成長を牽引する戦略的エンジンです。リーダーシップにおける真のジェンダー平等の実現には、まだ道のりがあることを私たちは認識しています。しかし、私たちはただ未来を待つのではなく、自らの手でそれを築いています。

日々の業務を通して、自分らしく「インクルーシブ・リーダーシップ」をどう体現できるか。ぜひ私たちと共に、新しい文化を創っていきましょう。大きな進歩は、一度きりのイベントではなく、日々の「お互いを理解し、支え合う行動」の積み重ねによって築かれていくものです。

世界各地で開催された国際女性デーイベントのハイライトは、以下からご覧いただけます。