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業界初※、1608形状 高減衰バンドパスフィルタの開発、量産
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2.4GHz無線LANやBluetooth用の低損失・高減衰量の小型積層タイプ
業界初、1608形状、高減衰バンドパスフィルタ
2008年9月17日
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、2.4GHz無線LANやBluetooth*1用に、当社従来品比体積40%減となる1608形状で厚さ0.55mmながら、従来品と同等の低損失で高減衰*2のフィルタ特性を実現した積層バンドパスフィルタを開発し、9月から本格量産を開始しました。
近年、携帯電話などの移動体通信機器携帯端末の小型・軽量化、高速・高周波化に伴い、機器に搭載される電子部品にも高性能かつ小型・低背化が求められています。
無線LANやBluetooth等の近距離無線通信システムを搭載することで、高速大容量のデータ通信が可能となり、今後さらに普及することが期待されます。
バンドパスフィルタは、特定の周波数だけを通過させることで必要な電気信号を取り出す電子部品です。本製品は、共振器*3の小型化、そして共振器接続部の低損失構造という新設計により、従来品より体積40%減の1608形状でありながら、業界で初めて※従来の2012形状と同等の、低損失で高減衰なフィルタ特性を実現しました。
そして本製品は、携帯機器の小型化、省スペース化、省電力化にも寄与します。
※2008年9月現在、TDK調べ。
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主な特長
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- 高Q*4インターディジタル共振器、共振器接続部の低損失構造
- 従来比体積40%減の小型化を可能にし、従来品と同等のフィルタ特性を実現
- 小型化により省資源、省電力化
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用語解説
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*1) Bluetooth:2.4GHzの周波数帯を用いて、携帯情報機器などで数m程度の機器間接続に使われる近距離無線通信技術の一つ。ノートPCや携帯電話などをケーブルを使わずに接続し、音声やデータのやりとりができる。 *2) 減衰:増幅の反対。入力信号が、素子もしくは回路を通過することにより、その強度が弱くなること。単位はデシベル(dB)。 *3) 共振器:高周波回路の素子の一種で、特定の周波数の信号を通す機能をもつもの。フィルタの主要な構成要素となる。 *4) Q:Quality factor。回路素子の性能を表す値。高周波回路の場合「Q値が高い」ということは周波数の選択性が良くなり、電気エネルギーの損失が小さくなる。 -
主な電気的特性
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周波数 (MHz) 仕様 (dB) 挿入損失 2400 - 2500 2.5 max 減衰量 1920 - 1990 40 min 2110 - 2170 25 min 4800 - 5000 30 min -
生産・販売計画
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- サンプル価格 : 50円
- 生産拠点 : 国内
- 生産能力 : 1,000万個/月(当初)
本件に関するお問い合わせ
広報部 Tel. (03) 6778-1055