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業界初※、DisplayPort用薄膜コモンモードフィルタの開発、商品化
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ハイスピードな伝送ラインの信号品位向上に寄与
業界初※、DisplayPort用薄膜コモンモードフィルタ
2008年7月15日
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、業界初※となるDisplayPort*1端子用のEMI*2対策部品である広帯域薄膜コモンモードフィルタTCM1210U-500-2Pを開発、商品化しました。
本製品は、サイズが1.25mm(L)×1.0mm(W)×0.6mm(T)であり、パソコンや音響・映像機器などをディスプレイに接続する新しい高速伝送規格の一つであるDisplayPort対応のノイズ対策部品です。DisplayPortの信号伝送速度はHDMIの伝送速度(2.25Gビット/秒)よりも速く、信号線1本あたり2.7Gビット/秒、最大で4本、10.8Gビット/秒の高速伝送が可能ですが、これに対応するEMI対策部品の需要が高まることが予想されます。
このような市場要求に対応すべく、業界トップレベルの実績を有するTDKの薄膜磁気ヘッド技術(独自のファインパターン導体形成技術、成膜技術等)を応用し、カットオフ周波数を当社従来品のHDMI用薄膜コモンモードフィルタTCM1210H-900-2Pから2GHz向上、8.0GHzを有する製品を開発しました。
優れた伝送特性を実現、高速差動伝送ラインの信号に対して影響を与えないノイズ抑制が可能です。
※2008年7月1日現在、TDK調べ
用語解説
*1) | DisplayPort : パソコンや音響・映像機器などをディスプレイに接続する規格のひとつ。 映像信号のインターフェースに関する規格を策定する標準化団体VESA(Video Electronics Standards Association)が2005年5月に発表し、2006年5月に承認されました。 |
*2) | EMI : Electromagnetic Interferenceの略。 電磁気妨害を指し、EMI対策は、電子機器が自らノイズの発生源にならないための取り組みを表します。別に、ノイズにさらされても電子機器が影響を受けないためのEMS(Electromagnetic Susceptibility:電磁気妨害感受)対策もあり、この二つを合わせたものが、EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁適合性)対策となります。 |
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主な用途
- ノートPC、音響、映像機器等電子機器の高速データ伝送ラインEMI対策用
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主な特長
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- 業界初となるDisplayPort端子用のコモンモードフィルタ
- 高速データ伝送対応用として、カットオフ周波数を8GHzに向上
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主な特性
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品名 コモンモードインピーダンス(Ω)
〔at100MHz〕(typ.)定格電流 定格電圧 TCM1210U-500-2P 50 100mA 10V -
生産・販売計画
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- サンプル価格 : 100円/個
- 生産拠点 : 国内
- サンプル対応開始 : 2008年7月より
本件に関するお問い合わせ
広報部 Tel. (03) 6778-1055