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業界最小*、薄膜コモンモードフィルタアレイ
TCM1608シリーズを商品化

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携帯電話や携帯音楽プレーヤー等の高速データ伝送ラインでのEMI※1対策用

高速データ伝送ライン EMI 対策用 薄膜コモンモードフィルタアレイ TCM1608シリーズ

高速データ伝送ライン EMI 対策用
薄膜コモンモードフィルタアレイ TCM1608シリーズ

2006年2月2日
TDK株式会社(社長:澤部 肇)は、高速データ伝送ラインでのEMI対策用としては業界最小形状となる1608タイプの薄膜コモンモードフィルタアレイTCM1608を開発、商品化しました。

本製品は、サイズ1.6mm(L)×0.8mm(W)×0.42mm(T)で、この中にコモンモードフィルタ2素子を形成し、現在クラス最小の当社従来品(TCM2010 2.0mm×1.0mm×0.8mm)との比較においても体積で約1/3、実装面積も64%と大幅な小型化を実現した、高速デジタルインターフェイスにおけるノイズ対策部品です。

現在、携帯電話、携帯音楽プレーヤー、ノートPC、デジタルカメラ等の小型・薄型化の急進に伴い、関連部品の小型化や実装の高密度化がいっそう強く求められています。加えてこれらの機器では、高画質画像や動画等の大量データを高速信号化して取り扱う機能の搭載も急速に進んでいます。その際、高速信号ラインではノイズを抑制しながら信号の品質を極力落とさないという要求が高まってきています。

本製品は、こうした市場要求に対応すべく、業界トップレベルの実績を有するTDKの薄膜磁気ヘッド技術(独自のファインパターン導体形成技術、成膜技術等)の応用により、大幅な小型化と高速差動伝送ラインでのノイズ抑制を効果的に行うとともに、高速信号にも極力影響を与えないという優れた伝送特性を実現しています。
 

* 2006年2月2日現在、TDK調べによる

用語解説

※1)  EMI:Electromagnetic interferenceの略。電磁波妨害を指し、EMI対策は、電子機器が自らノイズの発生源にならないための取り組みを表します。別に、ノイズにさらされても電子機器が影響を受けないためのEMS(Electromagnetic susceptibility:電磁波妨害感受)対策もあり、この二つを合わせたものが、EMC(Electromagnetic compatibility:電磁波適合性)対策となります。

主な用途

携帯電話、携帯音楽プレーヤー、パソコン、デジタルカメラ等、高速デジタルインターフェイス(IEEE1394,LVDS等)搭載機器の高速データ伝送ラインEMI対策

主な特長

  1. 小型形状

    1.6mm(L)×0.8mm(W)×0.42mm(T)の小型形状を実現(コモンモードフィルタ2素子を搭載)
     

  2. 高速差動伝送対応

    カットオフ周波数(ディファレンシャルモード伝送特性)3GHz以上を実現
     

  3. 鉛フリー

    本製品は、鉛および鉛化合物を一切含みません。また、鉛フリーはんだでの実装にも対応
     

主な特性

品名 コモンインピーダンス(Ω)〔at100MHz〕(typ.) 定格電流(A) 定格電圧(V)
TCM1608-201-4P 200 0.05 5
TCM1608-900-4P 90 0.05 5
TCM1608-650-4P 65 0.05 5
TCM1608-350-4P 35 0.05 5

生産・販売計画

  • サンプル価格 : 80円
  • サンプル開始 : 2006年2月より
  • 量産開始 : 2006年2月より
  • 生産能力 : 500万個/月

本件に関するお問い合わせ

広報部 Tel. (03) 6778-1055