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秋田大学とTDK、連携協定を締結

  • 秋田大学とTDKが両者の発展と社会貢献を図る連携協定を締結
  • 連携協定に加え、秋田大学「手形キャンパス 大学会館」のネーミングライツをTDKが取得(TDK Venture Spirit Hall)

2025年4月22日

国立大学法人秋田大学(学長:南谷 佳弘、以下「秋田大学」)とTDK株式会社(社長:齋藤 昇、以下「TDK」)は、本日、連結協定を締結したことを発表します。秋田大学が有する学術的知見・技術・リソースと、TDKが有する産業技術・実践的リソースを相互に活用し、共同プロジェクトの立ち上げ、教育研究分野における協働、学生支援や研修・交流の機会提供を通じて、両者の発展と社会貢献を図ることを目指します。詳細は以下のとおりです。

連携協力事項
(1)両者の専門知識と技術を活用した教育研究活動の推進
(2)共同プロジェクトによる新たな技術・知見の創出と社会実装
(3)学生支援及び発表会、ワークショップ、シンポジウム等の開催による教育的機会の提供
(4)インターンシップ、見学、研修、学生交流を通じた実践的学修の促進と次世代人材の育成
(5)両者が有するネットワークを活用した地域・産業振興
(6)その他相互の協力可能な分野において、互恵の精神に基づき実施する事業

秋田大学は、1910年に設立された秋田鉱山専門学校を起源とし、1949年に国立大学として発足しました。2025年4月には、国際資源学部、教育文化学部、医学部、総合環境理工学部、情報データ科学部の5学部体制となり、知の拠点として進化を続けています。また、地方創生にも注力しており、2025年4月に設置された地域共創機構では、地域との協働による地域振興策の取組や地域の産業を成長させる研究を推進させ、地域を担う人材を育成し、地域の産業振興と活性化に貢献してまいります。
また、TDKは、秋田県にかほ市出身である創業者の齋藤憲三により、磁性材料フェライトの工業化を目的に創立されました。秋田県に多くの工場を設立し、地域社会との深い関わりを築きつつ、グローバルに事業を展開することで社会の変革への貢献を目指しています。

今回の連携協定に関する両者代表のコメントは以下のとおりです。

秋田大学 南谷 佳弘(学長)
「TDK株式会社との連携協定の締結は、秋田大学にとって新たな可能性を切り拓く重要な一歩です。技術革新が進む中で、大学と企業がそれぞれの知見と強みを持ち寄り、社会に還元していく連携の意義はますます大きくなっています。TDKの優れた技術力と国際的な視野、そして本学が有する学術的な蓄積と地域に根ざした教育・研究が結びつくことで、持続可能な社会に向けた新たな取組が広がることを期待しています。この協定を通じて、学生や教職員にとっても、より実践的かつ創造的な学びの機会が生まれていくことを願っています。」

TDK 齋藤 昇(代表取締役 社長執行役員CEO)
「TDKの創業者・初代社長である齋藤憲三の出身地である秋田の地で、このように秋田大学と産学連携協定を締結できる日を迎えられましたことを大変光栄に思います。秋田大学と当社にて産学連携という新たな絆を結べることは、私たちTDKにとって深い意味を持ちます。この協定が、両者の発展のみならず秋田県を中心とした地域全体の未来を明るくする一歩となることを心より願っております。」

秋田大学とTDKは、両者の発展と社会貢献を図るパートナーとして、上記6項目の領域において、この秋田を拠点にしながらもグローバルな視点で取組みを進めてまいります。
なお、TDKは秋田大学と大学施設のネーミングライツ(施設命名権)取得に関する契約も合わせて締結しました。1日約1,700人の学生・教職員の皆さまが利用される「手形キャンパス 大学会館」に、「TDK Venture Spirit Hall」という愛称を提供します。(2025年4月から3年間)これを機に、秋田大学の学生の皆さまがより良い環境で学び、研究を深めることに貢献できるよう努めてまいります。

国立大学法人秋田大学について

秋田大学は、1949年の創立以来、資源、教育、医療、理工系の分野で長い歴史と実績を積み重ね、今日では「地域と共に歩み、世界に発信する知の拠点」として、教育・研究・社会貢献の各分野において発展を続けています。
2025年4月には、理工学部を改組した「総合環境理工学部」と、情報技術やデータサイエンス、AIを軸とする「情報データ科学部」を新設し、地域産業の高度化やデジタル人材の育成にも注力しています。これにより、国際資源学部、教育文化学部、医学部を含めた5学部体制で、学術の幅と深みをさらに強化しています。
秋田大学は、電動化技術、再生可能エネルギー、医理工連携、地域防災など社会課題の最前線に立つ研究や、リカレント教育にも積極的に取り組み、産学官金連携を通じた地域創生や国際展開を推進しています。グローバルな視野とローカルな実践を融合させながら、次世代を担う人材の育成と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2024年3月期の売上は約2兆1,030億円、従業員総数は全世界で約101,000人です。

報道関係者の問い合わせ先

担当者 所属 電話番号 Email Address
小林 秋田大学総務企画部広報課 018-889-3018 kouhou@jimu.akita-u.ac.jp
佐々木 TDK株式会社
秋田・庄内総務部広報課
018-435-6515 TDK.PR@tdk.com