ピエゾアクチュエータ: 世界最薄クラス、圧電タイプのスピーカー「PiezoListen™」の開発について
- 設置場所を選ばず音を出せる世界最薄クラス*のスピーカー
- 低音域からの周波数特性を最適化
- TDK独自の圧電材料により高音圧を実現
- アプリケーションに合わせたラインナップ拡充が可能
2019年5月21日
TDK株式会社(社長:石黒 成直)は、圧電タイプの薄型スピーカー「PiezoListen™」を開発し、本年6月からサンプル出荷を開始します。
当社のPiezoListenは、従来の圧電スピーカーと比較し、低音域の出力を強化し、より広い音域の出力を実現しています。これは、TDK独自の積層技術と素材技術により薄型の高変位の圧電素子を開発したことで達成しました。
さらに、一般的に使用されている既存の電磁スピーカーと比較すると、PiezoListenは世界最薄クラスの薄さ(約0.49mm)であるため、設置スペースを限定することなく取り付けることができ、また、フレキシブルな形状のため、多くのものを振動させ音を出すことができます。また、PiezoListenは24VP-P以下の低電圧でも高い音圧を得ることができます。
TDKでは、今回の一般グレードの開発品(型式:PHUA3030-049B-00-000)のサンプル出荷を本年6月から開始するとともに、今期中にワイドレンジのスピーカー(使用周波数:400~20,000Hz)と、サウンドのポジションを自在に設計できるサウンドポジショニングのスピーカー(使用周波数:1,000~20,000Hz)のサンプル出荷も開始するよう、開発を加速しています。
映像コンテンツの4K、8K の進化に伴い、サウンドのマルチチャンネル化が進んでいる中、当社はお客様のアプリケーションのデザインとサウンドの進化に貢献してまいります。
- * 2019年5月、TDK調べ。
主な用途
- テレビ、タブレット、ノートパソコンなどのスピーカー
- サラウンドシステムのポジショニングスピーカー
主な特長と利点
- あらゆるものから音を出す世界最薄スピーカー
- 厚み 約0.49mm
- 高音圧で広領域の周波数特性を実現
主要データ
型式 | 寸法 [mm] | 最大定格電圧 [VP-P] | 使用周波数 [Hz] | 使用温度範囲 [℃] | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
PHUA3030-049B-00-000 | 30 x 30 x 0.49 | 24 | 400~20,000 | -10 ~ 60 | 一般グレード |
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2019年3月期の売上は約1兆3000億円で、従業員総数は全世界で約105,000人です。
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大須賀 | TDK株式会社 広報グループ |
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