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生体センサ: リストバンド型ウェアラブル機器を活用した医療・介護向け24時間遠隔モニタリングシステム実用化への業務提携について

  • 株式会社トーカイと医療・介護向けバイタル情報の24時間遠隔モニタリングシステム(以下、本システム)の実用化に関する業務提携を開始
  • 本システムにTDKのウェアラブル機器SilmeeTMW20および通信機器SilmeeTML10に使用されているセンサデバイス等を提供、本システムのコンセプトをCEATEC JAPAN 2017にて展示予定

2017年10月2日

TDK株式会社(東京都港区、社長:石黒 成直、以下TDK)は、病院・介護施設関連事業および福祉用具レンタル事業を行う株式会社トーカイ(岐阜県岐阜市、社長:小野木 孝二、以下トーカイ)が取り組んでいる、遠隔診療分野での本システム向けに、TDKのリストバンド型のウェアラブル機器(製品名:SilmeeTMW20)ならびに通信機器(製品名:SilmeeTML10)で使われるセンサデバイス等の提供を通じ、本システムの早期実用化に協力することを発表します。

近年、日本をはじめ先進国では少子高齢化が急速に進んでおり、高齢者の人口がさらに増加することが想定されています。このような中で、高齢者の療養を自宅で行いたいというニーズや、独居高齢者への見守りニーズ、バイタル情報の遠隔モニタリングによる重症化予防、医療・介護関係者の負担軽減、そして地域包括ケアシステムの推進の必要性はさらに高まるものと考えられます。

このような背景から、現在、トーカイではウェアラブル機器を活用した本システムの開発、実用化に鋭意取り組んでおり、TDKは本システムを構成する上でキーデバイスとなるSilmeeTMW20ならびに通信機器SilmeeTML10で使われるセンサデバイス等の提供、トーカイにおける医療関係者向けデータ収集・分析用のアプリケーションソフトウェアの開発への協力をする旨の業務提携契約を締結し、本システムの実用化に協同して取り組んでいきます。

TDKでは、本年10月3日より幕張メッセ(千葉県幕張市)で開催されるCEATEC JAPAN 2017において、トーカイの協力のもと本システムのコンセプトを展示する予定です。

24時間遠隔モニタリングシステムの概要

本システムは、TDKのセンサデバイスと高齢者に考慮したベルトを組み合わせたウェアラブル機器および通信機器で構成されます。本システムにより、装着者の脈拍等のバイタル情報を収集し、随時医療関係者や家族の端末にデータ送信することで、装着者の24時間遠隔モニタリングが可能となります。さらに、容態変化の自動アラート機能も活用することで、装着者のバイタル情報の共有だけでなく、緊急時の早期発見と対処・重症化予防に生かすことができ、各地域医療圏での医療介護連携プラットフォームサービスの発展に寄与します。
日常の健康管理および緊急時の迅速な対応をサポートすることで、装着者への医療サービスの向上、見守り機能の強化、医療・介護関係者や家族の負担軽減の実現、さらなる地域包括ケアシステムの推進を支援します。

TDK株式会社について

TDK株式会社(本社:東京)は、各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。
主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、センサおよびセンサシステム、電源です。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。さらに、HDDヘッドやマグネットなどの磁気応用製品、そしてエナジーデバイスやフラッシュメモリ応用デバイス等も提供しています。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、現在、情報通信機器、コンシューマー製品、自動車、産業電子機器の分野において、電子部品のリーディングカンパニーを目指しビジネスを展開しています。2017年3月期の売上は約1兆1800億円で、従業員総数は全世界で約100,000人です。

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担当者 所属 電話番号 Email Address
大須賀 TDK株式会社
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