• IoT（Internet of Things）向けビジネスの拡大を見据えた、最新鋭の秋田地区のモノづくりのマザー拠点が竣工
• ゼロディフェクトの実現のため、品質強化の面からモノづくりのあり方を構築
• TDKの成長戦略を牽引する電子部品事業のモノづくりを強化

2016年10月6日

TDK株式会社（社長：石黒 成直）は、秋田県由利本荘市万願寺にある本荘工場の敷地内に電子部品の新たな生産拠点となる本荘工場東サイトを、また、同県にかほ市にある稲倉工場の敷地内に稲倉工場東サイトを、このほど竣工しました。

昨今、グローバル規模で爆発的に普及したスマートフォンの需要をはじめ、ICT市場にて電子部品の需要は年々増大してきました。これらスマートフォン向けの需要に加え、今後、各種電子機器のみならず、自動車、産業機械等あらゆる市場分野でIoT（Internet of Things）によってその機能をさらに拡大させる傾向にあり、これらの新しい成長市場へ向け電子部品が果たすべき役割は以前にも増して大きくなると考えます。

このような背景から、今回の２つの新棟は、TDKのグローバルの電子部品製造のマザー拠点である秋田地区のモノづくり強化を念頭に、最新鋭の生産拠点とするため、インダストリー4.0の考え方と、ゼロディフェクトを実現する品質向上のモノづくりという2つのコンセプトを軸に、本荘工場新棟では電子部品を、稲倉工場新棟では電子部品を構成する磁性材料をそれぞれ生産します。

また、秋田県の冬場の天候を活用し、積雪時の雪を格納して冷熱回収の補助とするなど、新棟は、エネルギー効率の向上を目指した設計としています。本荘工場東サイトの屋上に設置した太陽光パネルは、工場全体の照明電力量の最大70%をカバーできる能力があります。また、２つの新棟は、駐車場の融雪装置や構内アーケードなど従業員の働きやすい環境を意識した設計を行い、環境適応型の次世代モデル工場としての役割も期待されます。

今後、２つの新棟ともに生産設備の設置を開始し、2016年内にはそれぞれ稼働を開始する予定です。各生産ラインとも、TDK独自の生産技術を結集した最新鋭の設備、システムを導入し、従来型のモノづくりにはない、新たな生産ラインを構築します。

TDKは2015年12月7日で創業80周年を迎えました。日本で初めて磁性材料であるフェライトを量産し、以降、世界の電子機器の発展に貢献してまいりました。今後とも、絶え間ない技術革新と生産改革、そして品質向上を実現し、グローバルに拡がる世界各地のお客様へご満足いただける新製品を秋田からタイムリーに提供し、未来の電子機器のさらなる発展に貢献してまいります。

新棟の概要

本荘工場東サイト

1.	建設地	秋田県由利本荘市万願寺1-6
2.	延床面積	約50,000平方メートル
3.	建物の構造	2階建て
4.	主な事業	高周波部品、ピエゾ部品など電子部品の開発、設計および製造
5.	建設開始	2015年7月
6.	竣工	2016年9月
7.	量産開始	2016年内を予定

本荘工場東サイト

　

稲倉工場東サイト

1.	建設地	秋田県にかほ市象潟町立石4 - 3
2.	延床面積	約15,000平方メートル
3.	建物の構造	一部2階建て
4.	主な事業	フェライト材料およびフェライトコアの開発、設計および製造
5.	建設開始	2015年7月
6.	竣工	2016年8月
7.	量産開始	2016年内を予定

稲倉工場東サイト