TDKオーケストラコンサート2015

TDKは、「創造によって文化、産業に貢献する」という社是のもと、2001年より「TDKオーケストラコンサート」と称して、世界の著名オーケストラの日本公演に協賛しております。
本年は、バロックから現代まで、あらゆる時代と様式の音楽をレパートリーとする「フランクフルト放送交響楽団」と音楽監督兼指揮者アンドレス・オロスコ=エストラーダ氏を迎えた日本公演に協賛いたします。

公開リハーサル

11月18日(水)、音楽を学ぶ学生200名を公募抽選で招待し、リハーサルを見学できる社会貢献プログラムを実施しました。
公開リハーサル前には、「プレ・レクチャー」と称して、コンサート・ソムリエの朝岡聡氏を招き、楽曲の解説とリハーサルの見どころについてお話しいただきました。その後の公開リハーサルでは、音楽監督・指揮者のアンドレス・オロスコ=エストラーダ氏が、妥協することなく緻密に音楽を紡ぎ上げていくさまに、学生たちは引き込まれていました。

参加者の声

  • プロのオーケストラのリハーサルを聴く機会は今回初めてでしたが、オケの中の役割や本番までのつめ方、ホールでの響かせ方などとても勉強になりました。これを自分達の団体でも参考にし、生かしていきたいです。(大学生・女性)
  • 演奏中の指揮者と奏者の方々の、言葉ではないコミュニケーションを見ることができ、勉強になりました。(大学生・女性)
  • 指揮に関する勉強をはじめたところなので、見ることでとても参考になりました。奏者にとってとてもわかりやすくて、感情のこもった演奏ができる指揮だと思いました。お金をかけずに完成直前の生演奏をきけるのは、学生にとってありがたいことでした。(大学生・女性)
  • いつもは本番で完成されたところしか見ることができないので、オーケストラの団員の方々が自由に楽器を吹いたり記念撮影をしたりしているところを見ることができたのは新鮮でした。また、私はピアノの専攻なので、オーケストラの楽曲がどのような過程で完成するのかを実際に見ることができてとても勉強になりました。(大学生・女性)
  • 指揮者の人が演奏のポイントとしているところが聴けてよかったです。自分の音を聞き、何が必要なのか、何が求められているのか、プロになるにはそれらに即時対応できる力が欠かせないと改めて思いました。とてもすばらしかったです。(大学院生・女性)
  • 放送交響楽団のルーツは、普段は考えたこともなかったし、調べたこともありませんでしたが、詳しく解説されて成る程と思いました。ルーツによってオケを聴き比べてみたいと思いました。(大学生・女性)
プレ・レクチャー
講師の紹介
朝岡 聡
横浜生まれ。慶應義塾大学卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社し、各種スポーツ中継のほか「ニュースステーション」等で活躍。1995年よりフリーとなってからはテレビ・ラジオ・CMのほか、クラシックコンサートの企画構成や司会でもコンサート・ソムリエとしてフィールドを広げている。とくに古楽とオペラではユニークな評論が注目を集めており、クラシックの語り部としても幅広く活躍中。

アウトリーチミニコンサート

TDKは、若い世代の方々に一流の音楽に触れる機会をもっていただきたいとの思いのもと、2003年よりアウトリーチミニコンサートを毎年行っています。今年TDK創立80周年を迎えるにあたり、周年行事として70周年、75周年に引き続き、創業の地である秋田県にかほ市でのミニコンサート開催が実現しました。11月12日(木)、フランクフルト放送交響楽団の管楽器奏者5名がにかほ市立仁賀保中学校を訪問しました。同校体育館には、にかほ市内の3つの中学校生徒約600名が集まり、本公演さながらの厳かな雰囲気のなか、演奏会はスタートしました。
イベール作曲、木管五重奏のための3つの小品などが演奏され、生徒たちは木管五重奏のしなやかな音色に聴き入っていました。アーティストへの質問コーナーでは、「木管五重奏なのに、金管楽器であるホルンが入っているのはなぜですか」「楽器はどれくらいの期間で買い替えますか」「どうすれば演奏が上手になりますか」などの生徒からの問いかけに、それぞれのメンバーが丁寧に答えてくれました。最後の合同演奏では、仁賀保中学校吹奏楽部と木管五重奏団の伴奏で、《大いなる秋田》のなかの秋田県民歌を全生徒が歌い、その澄んだ歌声にアーティストからも賛辞が寄せられました。生徒たちにとっても得難い体験となったようです。

演奏者 フランクフルト放送交響楽団 木管五重奏団
編成:フルート1名、オーボエ1名、クラリネット1名、ファゴット1名、ホルン1名

本公演

公演概要
名称 TDKオーケストラコンサート2015
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(音楽監督・指揮)
フランクフルト放送交響楽団
主催 ジャパンアーツ
後援 ドイツ連邦共和国大使館 / 東京ドイツ文化センター
特別協賛 TDK株式会社
出演 アンドレス・オロスコ=エストラーダ(音楽監督・指揮者)
フランクフルト放送交響楽団
五嶋 龍(ヴァイオリン)
アリス=紗良・オット(ピアノ)
公演日・演目 2015年11月17日(火) 19:00開演 サントリーホール
バーンスタイン:「キャンディード」序曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35(ヴァイオリン:五嶋 龍)
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68

2015年11月18日(水) 19:00開演 サントリーホール
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23 (ピアノ:アリス=紗良・オット)
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

アーティストの紹介

アンドレス・オロスコ=エストラーダ(音楽監督・指揮者)

アンドレス・オロスコ=エストラーダ(音楽監督・指揮者)

2014年にフランクフルト放送交響楽団の音楽監督に就任したアンドレス・オロスコ=エストラーダ(コロンビア出身)は、ヨーロッパでセンセーショナルなデビューを果たし、ヒューストン交響楽団、そしてロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任した期待の若手指揮者です。管弦楽はもとより合唱との作品へのアプローチに対しても定評があります。また意欲的に教育プログラムに取り組んでいます。

フランクフルト放送交響楽団

フランクフルト放送交響楽団

1929年の創立以来、数多くの演奏会や放送録音を通じて、国際的に高い評価を得ているフランクフルト放送交響楽団は、今日、ヨーロッパで最も優れたオーケストラの1つです。放送交響楽団としてはドイツで3番目に古い歴史を誇り、創立以来80年以上に亘って、バロックから現代の前衛音楽に至るまであらゆる時代と様式の音楽をレパートリーとし、質の高い演奏を提供してきました。
また、古典と現代の音楽両方を取り上げるという姿勢は創立時の指揮者、ハンス・ロスバウトによって、今日まで絶えることなく受け継がれており、エリアフ・インバル、パーヴォ・ヤルヴィという代々の首席指揮者たちによって、ドイツ国外での名声を確固たるものにしました。

五嶋 龍(ヴァイオリン)

五嶋 龍(ヴァイオリン)

ニューヨーク生まれ。7歳でデビュー後、ワシントン・ナショナル響、ロンドン・フィル、ミュンヘン・フィル、モントリオール響、ウィーン響、サンフランシスコ響、フランス国立リヨン管など、世界各地のオーケストラと共演。指揮者では、ロリン・マゼール、ウラディーミル・アシュケナージ、チョン・ミョンフン、レナード・スラットキン、ケント・ナガノなどと共演しました。使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1722年製のストラディヴァリウス「ジュピター」。

アリス=紗良・オット(ピアノ)

アリス=紗良・オット(ピアノ)

ドイツ人と日本人の両親をもつピアニスト、アリス=紗良・オットは、5年足らずのうちに世界各地の主要なコンサートホールで演奏し、批評家の絶賛を博すとともに、今日最も刺激的な音楽家の一人として確固たる地位を築きました。

スペシャルインタビュー

TDKオーケストラコンサート2015にソリストとしてご出演いただく、五嶋 龍さん、アリス=紗良・オットさん。音楽の世界で未来をひきよせ、世界で活躍する2人がそれぞれどのようなきっかけで音楽をはじめ、どのように夢を掴んでいったのかを語ってもらいました。

五嶋 龍
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アリス=紗良・オット
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