サステナビリティ | サステナビリティ経営 | TDKグループのマテリアリティ人材マネジメント
マテリアリティ特定の背景
TDKにとっての意義
TDKが競争力を向上させ、持続可能な成長を遂げるためには、社内の人材を育成し最大限活用すると同時に、社外の才能ある新しい人材を惹きつけることが重要です。また、革新的な創造には多様な背景・意見を持つ人が集まり議論を重ねることが不可欠です。これらを実行することで、クリエイティブかつスピーディーに現状を打破できる環境がもたらされます。その結果、新しいアイデアや製品、プロセス、ソリューションの開発が加速され、TDKの売上や利益にプラスの影響を及ぼすと考えています。
社会にとっての意義
ダイバーシティとインクルージョンを社会全体で促進することは、より多様で生産性の高い社会の実現につながります。
また、TDKが従業員への研修や育成プログラムによって、職場や社会の変化への適応に不可欠なスキルを強化し、社是・社訓を実行することは、より良い製品・ソリューションを社会に提供することを可能にします。
ステークホルダーからも、TDKの従業員がそれぞれの能力を発揮できる環境を整えること、その結果としてTDKが製品・ソリューションを通じて社会課題の解決などのインパクトをもたらすことが期待されていると考えています。
概要(テーマ、主管部門、目標、KPI、進捗状況)
テーマ | 主管部門 | 3年間で目指す姿 | 主な活動項目 | KPI | 中期目標(2021~2023年度) | 2021年度実績 | 2022年度実績 |
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TDKをリードする人材の育成 | 人財本部 | 後継者育成計画を実行し、「グローバルに活躍し、各部門と協力してイノベーションとTDKの成長を促進できるリーダー人材」が確保されている。 |
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GEMP参加者数 (執行役員クラス) |
10~15人/3カ年中期経営計画に紐づいた対象集団ごと | 13人 | 次回の参加者10人を選定 |
GAMP参加者数 (ビジネスグループGMクラス) |
20~25人/年 |
0人 (対面での面接ができなかったため26人の候補者のプログラム参加は2022年度に延期) |
19人 | ||||
GMP参加者数 (部門長クラス) |
40~50人/年 | 44人 | 44人 | ||||
TCDP参加者数 (チームリーダークラス) |
80~100人/年 | 89人 | 100人 | ||||
ダイバーシティ&インクルージョン | 人財本部 | ダイバーシティ&インクルージョン推進活動の意義や目的に対する従業員の理解が深まり、女性管理職候補が継続的に生まれる土壌と人財プールができあがっている。 |
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管理職のワークショップ参加率(日本) | 70%/年 | 98%/年 | 97%/年 |
管理職候補者に占める女性の割合 | 4%/年 | 10.3%/年 | 8.9%/年 | ||||
女性管理職比率(日本) | 3% | 3.7% | 4.3% | ||||
才能ある人材を惹きつけ、確保するための従業員エンゲージメントおよび従業員満足度向上 | 人財本部 | 国内外グループ会社で従業員エンゲージメント調査が実施され、分析結果に基づいてフィードバック・適切な改善措置が実施されている。また、エンプロイヤーブランディング(企業の魅力を高める)活動や採用活動をサポート、強化するソーシャルメディアチャネルが確立され、高い意欲を持った従業員によって、より革新的でレジリエントな企業へと進化を遂げている。 |
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2021年度にコンセプトを準備 | 実施のための準備完了 | 該当するTDKグループ各社に展開 |
部門長メッセージ
人財本部
Andreas Keller
3年後の目指す姿を実現するために、私はチーム一丸となって、優れた研修や開発プログラムをさらに充実させていきます。最高のプログラムは自分自身の見方を変えます。優れたリーダーやエキスパートを育てることで、彼らが持続可能ですばらしい未来へとTDKを導いてくれます。
TDKグループは、2018年4月、グローバル人財開発統括部をドイツに設置し、人材の採用から教育、処遇、能力開発、目標管理など、すべてを集約した「グローバル人材マネジメントシステム」を構築しています。グループとしての求心力を確保しつつ、多様な人材が能力・個性を活かせる組織環境づくりの一環として、後継者育成計画、コミュニケーション力やエンゲージメント向上のための取り組みを進めています 。エンゲージメントの高いメンバーはどうすれば競争に勝てるかを常に考えていますが、低いメンバーは競争に負けたと不満を言うばかりです。製品やシステム、ソリューションを通じて持続可能な未来を創造していくために、TDKグループ全員のエンゲージメントを高め、ともに取り組んでいきましょう。
これらに取り組むにあたっては課題もあります。TDKグループは世界各地に広がり、さまざまなグループ会社があるため、言葉の定義ひとつとっても各拠点で違いがあります。また共通言語である英語のコミュニケーション能力にも地域差があります。これらの課題を克服するために私たちは、世界各地のリーダーと丁寧に話し合い、それぞれに適切なアプローチを模索するとともに、英語コミュニケーション能力についても、トレーニングプログラムや評価を通じて、レベルアップに向けた取り組みを強化していきます。
最後に、かつて読んだ本の中から印象に残っている言葉を紹介させてください。――賢いチームは良いことをするが、本当の意味でダイバーシティ&インクルージョンに優れたチームは不可能なことを現実にする――。