
サステナビリティ | 社会製造拠点における社会・環境配慮
TDKのアプローチ
TDKはサプライヤーとして、自社グループ製造拠点での社会・環境配慮に努め、社会的責任を果たすことが、事業を継続するうえでも重要と認識しています。自己評価、監査、トレーニングと対話の3段階でのフレームワークで、課題把握と継続的改善に努めています。
体制
本社CSR機能が主管し、各製造拠点に責任者を設置して推進しています。
2021年度目標と実績、評価と今後の取り組み
2021年度目標 | 実績 |
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製造拠点におけるCSRセルフチェック100%実施(TDKグループ製造拠点) | 100%実施 |
製造拠点における労働/企業倫理リスクアセスメント100%実施(TDKグループ製造拠点) | 100%実施 |
全製造拠点において3年間に1回以上、RBA公認監査(VAP、AMA、CMA)、顧客CSR監査、もしくはRBA VAP Operations Manualに基づく簡易 CSRアセスメントのいずれかを実施 | 19の拠点で監査を実施 |
国内、海外のCSR関係者への教育実施 | 国内CSR内部監査員養成研修の実施およびアジア地区人事会議でのCSRトレーニングの実施 |
対象製造拠点における労働・企業倫理の内部監査の実施 100% | 対象拠点100%実施 |
評価と今後の取り組み
2021年度より、3年間に1回以上、すべての製造拠点でRBA公認監査、お客様によるCSR監査、もしくはRBA監査基準に基づいた簡易 CSRアセスメントのいずれかを実施する取り組みを開始しました。COVID-19の影響により監査が延期となるケースがありましたが、目標は概ね達成しています。
2022年度以降は、計画達成に向けてさらに各活動を活性化させるとともに、RBAの動向に注視しながら、RBA基準に則ったCSRマネジメントの強化をグローバルに推進します。
2022年度目標 |
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製造拠点におけるCSRセルフチェック100%実施(TDKグループ製造拠点) |
製造拠点における労働/企業倫理リスクアセスメント100%実施(TDKグループ製造拠点) |
全製造拠点において3年間に1回以上、RBA公認監査(VAP、AMA、CMA)、顧客CSR監査、RBA VAP Operations Manualに基づく簡易 CSRアセスメントのいずれかを実施 |
国内、海外のCSR関係者への教育実施 |
対象製造拠点における労働・企業倫理の内部監査の実施 100% |
活動事例紹介
自己評価
頻度 | 実施拠点 | 内容 | |
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CSRセルフチェック | 毎年 | TDKグループ全製造拠点 | RBAのチェック項目(人権、安全衛生、環境、倫理)に関する質問票に拠点担当者が回答。結果をフィードバックし、改善策を各拠点で実行。 |
労働・企業倫理リスクアセスメント | 毎年 | TDKグループ全製造拠点 | 社会動向等を踏まえチェック項目を毎年更新。拠点担当者が質問票に回答。分析結果をもとに改善計画を立案・実行。 |
CSRセルフチェック
TDKでは、 RBAが提供する自己評価質問票(SAQ: Self-Assessment Questionnaire)を用いて、労働(人権)・安全衛生・環境・倫理・マネジメントシステムに関する自己診断を毎年すべての製造拠点で行っています。これは、製造拠点でのCSR活動の現状把握、潜在課題の抽出とその対応、およびお客様からのCSR調査要請への迅速な対応を目的としています。
拠点担当者が質問票に回答した後は、サステナビリティ推進本部にて回答の分析を行い、必要な拠点に対してフィードバックを実施しています。
2021年度は、SAQを実施した全拠点のうち、ハイリスクと評価された拠点はありませんでしたが、ミディアムリスクと評価された一部の拠点に対して、改善提案のフィードバックを行いました。
労働・企業倫理リスクアセスメント
毎年全ての製造拠点において、労働/企業倫理に関するリスクを分析し、残存リスクがある場合は改善計画を策定の上で是正を行い、リスク軽減に取り組んでいます(環境・安全衛生は別途実施)。各拠点がPDCAサイクルをまわすことで、継続的な改善を目指しています。
チェック項目は、毎年、社会動向等を踏まえて更新しており、拠点担当者が質問票に回答した後、サステナビリティ推進本部にてリスク評価を行い、評価結果を拠点にフィードバックします。残存リスクが発見された場合には、各拠点で改善計画を立案し是正をしています。
2021年度は強制労働や若年労働、ハラスメント、サービスプロバイダ管理などの人権リスク評価を実施しました。今回リスクが特定された全ての拠点で改善対策を講じ是正が完了しており、期末時点での残存リスクはありません。
監査
頻度 | 対象拠点 | 内容 | |
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RBA公認監査 | 2021年度より、3年間に1回以上、全ての拠点で、RBA公認監査、お客様による監査、RBA監査基準に基づいた簡易CSRアセスメントのいずれかを実施 | 中期計画に基づく重点対象拠点 | RBAによるVAP, AMA, CMAいずれかの公認監査 |
お客様によるCSR監査 | お客様からの要望があった拠点 | お客様の監査基準に基づいて実施 | |
RBA監査基準に基づいた簡易CSRアセスメント | RBAおよびお客様による監査が入っていない拠点 |
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内部監査 | 毎年 | 高いレベルのマネジメントが求められる拠点 |
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当社で推進しているCSR監査については主に3種類、RBA公認監査、お客様によるCSR監査、RBA監査基準に基づく簡易CSRアセスメントがあります。お客様の要求基準およびRBA基準に基づいた監査を行うことで、世界標準での労働、安全衛生、環境、倫理、マネジメントシステムのレベルが保たれるような仕組みを構築しています。
また2021年度より、すべての製造拠点において3年間に1回以上、RBA公認監査、お客様によるCSR監査、もしくはRBA監査基準に基づいた簡易CSRアセスメントのいずれかを行うことを目標とし、2021年度は19の拠点が監査を受審しました。COVID-19の影響により監査が延期となるケースがありましたが、目標は概ね達成しています。
トレーニングと対話
CSRに関するRBAおよびお客様の要求事項を体系的に理解し、迅速に対応するためタイムリーなトレーニングを実施しています。2021年度は、国内においてRBA公認監査会社による「CSR内部監査員養成研修」を実施したほか、ヨーロッパでもRBA監査教育に参加するなど、内部監査員を増員しました。またアジア地区人事会議でCSRトピックとして人材派遣会社およびサービスプロバイダの管理に関する教育を実施しました。