
サステナビリティ | 社会製造拠点における社会・環境配慮
TDKのアプローチ
TDKはサプライヤーとして、自社グループ製造拠点での社会・環境配慮に努め、社会的責任を果たすことが、事業を継続するうえでも重要と認識しています。自己評価、監査、トレーニングと対話の3段階でのフレームワークで、課題把握と継続的改善に努めています。
体制
本社CSR機能が主管し、各製造拠点に責任者を設置して推進しています。
2020年度目標と実績、評価と今後の取り組み
2020年度目標 | 実績 |
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製造拠点におけるCSRセルフチェック100%実施(TDKグループ製造拠点) | 100%実施 |
製造拠点における労働/企業倫理リスクアセスメント100%実施(TDKグループ製造拠点) | 100%実施 |
第三者機関による2年に1回の監査機会確保(中国を含むアジアの高リスク国) | COVID-19の影響を受けた1拠点を除き100%実施 |
CSRトレーニング実施継続 | リモートでのトレーニングをアセアンのエリア人事会議で実施 |
社内監査員による労働人権・企業倫理の内部監査の実施 | 対象拠点100%実施 |
2021年度目標 |
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製造拠点におけるCSRセルフチェック100%実施(TDKグループ製造拠点) |
製造拠点における労働/企業倫理リスクアセスメント100%実施(TDKグループ製造拠点) |
全製造拠点において3年間に1回以上、RBA公認の第三者監査(VAP、AMA、CMA)、顧客CSR監査、RBA VAP Operations Manualに基づくCSRアセスメントのいずれかを実施 |
国内、海外のCSR関係者への教育実施 |
対象製造拠点における労働・企業倫理の内部監査の実施 100% |
評価と今後の取り組み
2020年度は、COVID-19の影響を受けて業務スタイルにも変化が生じましたが、実地監査をオンラインによるリモート監査に置き換えるなど、さまざまな工夫により、概ね予定通りの活動ができました。
2021年度以降は、引き続き従来の活動を改善・強化するとともに、これまで国や地域により差があった取り組みを整理し、RBAの仕組みを活用しながら、よりグループ全体として整合の取れた取り組みを進めるべく計画しています。
活動事例紹介
自己評価
頻度 | 実施拠点 | 内容 | |
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CSRセルフチェック | 毎年 | TDKグループ全製造拠点 | RBAのチェック項目(人権、安全衛生、環境、倫理)に関する質問票に拠点担当者が回答。結果をフィードバックし、改善策を各拠点で実行。 |
労働・企業倫理リスクアセスメント | 毎年 | TDKグループ全製造拠点 | 社会動向等を踏まえチェック項目を毎年更新。拠点担当者が質問票に回答。分析結果をもとに改善計画を立案・実行。 |
CSRセルフチェック
TDKでは、世界標準であるRBAのチェック項目にTDK固有の質問を加え、人権、安全衛生、環境、倫理に関する「TDK
CSRセルフチェックシート」を作成し、毎年すべての製造拠点での自己診断を行っています。これは、製造拠点での現状把握、潜在課題の抽出とその対応、お客様のCSR調査要請への迅速な対応を目的としています。
拠点担当者が質問票に回答した後は、サステナビリティ推進本部にて回答の分析を行い、各拠点へのフィードバックを実施しています。
2020年度は、RBAのチェック項目に有害物質の管理に関する項目が追加されました。また、理想とする回答と異なる回答を行っている項目がある拠点に対して改善提案のフィードバックを行いました。
労働・企業倫理リスクアセスメント
リスクアセスメントは、環境や安全衛生などと異なり他の取り組みでカバーされない労働/企業倫理に関して、リスクを明確にし、残存リスクがある場合は改善・是正に向けた対策を講じて、各拠点がPDCAサイクルをまわし継続的に改善を図ることを目的として、毎年すべての製造拠点で実施しています。
チェック項目は、毎年、社会動向等を踏まえて更新しており、拠点担当者が質問票に回答した後は、サステナビリティ推進本部にて回答の分析を行って、拠点へフィードバック。それをもとに、拠点では改善計画を立案して実行しています。
2020年度は法改正に基づく賃金の項目、インターバル制度の状況やサプライヤの責任についての評価項目を策定しました。リスクアセスメント結果は、リスクとして抽出された課題はあったものの、すでに対策がとられており、残存リスクはありませんでした。
監査
頻度 | 実施拠点 | 内容 | |
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自主監査 | 2年に1回 |
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簡易CSR監査 | 2年に1回 |
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内部監査 | 毎年 |
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お客様による監査 | 都度 |
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監査については大きく4種類、自主監査、簡易CSR監査、内部監査、お客様による監査があります。お客様による監査以外の監査については、RBAの監査項目をもとに実施し、世界標準での労働、安全衛生、環境、倫理、マネジメントシステムのレベルが保たれるような仕組みを構築しています。また、自社基準で高リスクであると認識している国や地域については、2年に1回外部の監査会社による監査を実施しています。
2020年度は、COVID-19の影響を受けてこれまでのような実地監査が難しい状況にありましたが、オンラインによるリモート監査なども活用し、概ね予定通りの活動ができました。
トレーニングと対話
CSRに関するRBAおよびお客様の要求事項を体系的に理解し、迅速に対応するためタイムリーなトレーニングを実施しています。2020年度は、RBA行動規範が改訂されたことによるトレーニングをアセアンのエリア人事会議で実施しました。また、RBAメンバーとしてCSR活動のさらなるレベルアップを目的に、RBAで開催される各種トレーニングへの参加を推進しました。