新構造、SMDタイプのWiMAX基地局用サーキュレータ開発について
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新構造、SMDタイプのWiMAX基地局用サーキュレータ
2007年9月19日
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、新構造でSMDタイプのWiMAX基地局用サーキュレータを開発しました。
WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access:ワイマックス)は、従来の通信インフラよりも高速かつ大容量のデータ通信が可能となる、ユビキタス時代にふさわしい次世代高速通信技術として期待されています。サーキュレータは、3端子の高周波部品で、それぞれの端子に進入してきた信号を隣に誘導して循環させる回路素子であり、移動体通信の基地局においては送信・受信の信号を整流させるために必要とされる重要部品です。今回開発したサーキュレータは、WiMAXで使用される周波数帯(2.5GHz、3.5GHz)および広帯域化(200MHz)に対応します。
本製品の特徴としては、くり抜いた樹脂基板に本体を埋め込む新しいSMDタイプとなっています。これにより、基板接合のはんだ付けの際に表面実装・リフローはんだが可能となるため、実装作業の効率化が期待できます。また、サーキュレータ本体(金属ケース)部分が基地局側実装基板に直に接するため、サーキュレータから生じる熱が効率良く拡散し、SMDタイプにも関わらず高信頼性を確保できております。また、基板上での設置位置に関してもフレキシブルなパターン配置が可能です。
用語解説
SMD(Surface Mount Device):
回路基板上に電子部品を実装する技術を表面実装技術(SMT: Surface Mount Technology)といい、これに対応した電子部品を表面実装部品(SMD)という
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主な特長
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- サーキュレータ本体をくり抜いた樹脂基板に埋め込んだ新構造SMDタイプであり、効率の良い熱放射を実現
- フレキシブルなパターン配置が可能
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生産・販売計画
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- 生産拠点 : 中国
- 生産能力 : 1万個/月(当初計画)
- 生産開始 : 2007年10月より
本件に関するお問い合わせ
広報部 Tel. (03) 6778-1055