業界最小* 、地上デジタルTV放送対応の携帯電話向けノイズ対策部品を量産
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積層チップEMI※フィルタアレイ「MEA1608PEシリーズ」
積層チップEMIフィルタアレイ MEA1608PEシリーズ
2006年9月26日
TDK株式会社(社長:上釜 健宏)は、積層チップEMIフィルタアレイ「MEA1608PEシリーズ」を開発、10月より生産を開始いたします。本製品は、地上デジタルTV放送対応の携帯端末機器向けの小型ノイズ対策部品となり、業界最小、最軽量*の製品です。
日本では2006年4月より、携帯端末向けの地上デジタルTV放送(1セグメント放送)が開始されました。その他ではDVB-H方式が欧州等で進展しております。これにともない携帯電話やノートPC向けの専用TVチューナーの開発・搭載が急進しており、特に携帯電話での搭載にあたっては通信用の周波数帯(800MHz〜2GHz)に加えて、放送用の周波数帯(470〜770MHz)も取り扱うことになるため、機器の設計や小型化におけるノイズ対策が重要になってきております。
TDKでは2005年12月より、2010形状(2.0×1.0×0.7mm)での1セグ対応のノイズフィルタアレイ「MEA2010PEシリーズ」を量産、各社へ納入して参りましたが、市場より更なる小型化の要求もあり、性能は従来の2010形状と同等で、形状を1.6×0.8×0.5mmとさらに小型化した本製品を開発いたしました。
フィルタとしては、地上デジタル放送の対象周波数(470〜770MHz)でのノイズの減衰とともに、使用される回路の信号波形の品質を極力劣化させないようにすることが重要になってきます。本製品では最適な材料とパターン設計を駆使し、地上デジタル放送に最適なノイズ対策を追求しました。また地上デジタル放送チューナー搭載機器だけでなく、470MHz〜2GHzまで、用途に応じて様々なノイズ対策が行えるよう、4品種をラインナップしております。
*: 2006年9月26日現在、TDK調べ
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用語解説
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※EMI : Electromagnetic Interferenceの略。電磁気妨害を指し、EMI対策は、電子機器が自らノイズの発生源にならないための取り組みを表します。別に、ノイズにさらされても電子機器が影響を受けないためのEMS(Electromagnetic Susceptibility:電磁気妨害感受)対策もあり、この二つを合わせたものが、EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁適合性)対策となります。 -
主な特長
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- 広帯域470MHz〜2GHz(地上デジタルTV放送と携帯電話の両周波数に対応)でのノイズ対策が可能
- 470MHz〜2GHzで30dB以上の減衰特性(代表品種MEA1608PE360T0S1)を実現
- 携帯電話に対応した小型薄型1608サイズ(1.6×0.8×0.5mm)にπ型フィルタを4個内蔵
- 使用回路に応じて最適な効果を得られるよう、C容量は4品種をラインナップ(15,22,27,36pF)
- 鉛フリー対応、鉛フリーはんだ実装対応、RoHS対応
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生産・販売計画
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- サンプル価格 : 各製品とも30円/個
- 生産拠点 : TDK羽後株式会社
- 生産能力 : 2000万個/月
- 生産開始 : 2006年10月より
本件に関するお問い合わせ
広報部 Tel. (03) 6778-1055