Offices & Factories
Yamagata
酒田工場
- 設立
- 1985年
- 従業員数
- 362名(2023年6月現在)
- 会社
- TDK株式会社・TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社(庄内地区)
- 区分
- 開発拠点・製造拠点
- 部門
-
- マグネティクスBG
製品
酒田工場では主に磁性体にワイヤを巻き付けたコモンモードフィルタと呼ばれるコイル製品を生産しています。私たちの身近にあるスマートフォンやテレビ、車などは電気信号を使用しています。しかしこれらの機器はノイズと呼ばれる信号を乱すものの影響を受けます。そのようなノイズをコイルの特性を利用して抑えてあげるのがコモンモードフィルタの役割です。酒田工場ではスマートフォンや車、それに使用する電源など、用途によってさまざまな大きさのコモンモードフィルタを生産しており、また海外工場とも連携してコモンモードフィルタ生産を行っています。このほかにもトランス製品の開発を行っており、これらは主に海外工場と連携して開発を行っています。

仕事内容
- #生産技術
- #製品設計
- #評価・シミュレーション
- #人事
- #経理
- #総務
- #SE(システムエンジニア)
- #SCM(サプライチェーンマネジメント)
先輩紹介
マグネティクスBG EMC製品BU EMC製品グループ フィールド技術課YOSHINO Hanako
私は2017年入社で、コイル製品を生産している酒田工場に勤務しております。新しい製品が世の中に出るためには多くの道のりがあるのですが、私はその最初の段階であるコンセプトづくりの業務を任っています。良い製品を世に出すためにはどうしたらよいのか、シミュレーションを活用したり手試作を行いながら考え、さまざまな人たちと協力しながら、次の段階の量産に落とし込む設計技術にそのコンセプトを渡すまでを業務として行っております。
休日は車を運転して県内外に出掛けることが多いです。車の運転やその土地の景色を見ることが好きなので、見てみたいと思う場所があれば出掛けて散歩をしたり写真を撮ったりしています。
施設紹介
酒田工場には電波暗室があります。電波暗室とは、外部からの電磁波の影響を受けず、かつ外部に電磁波を漏らさず、内部で電磁波が反射しないよう設計された部屋になります。市場の家電や自動車などの機器は、国際規格などで電子機器から漏れる電磁波(ノイズ)を一定量まで抑えないといけません。ただ、電磁波は、肉眼で確認できない為、電波暗室を使用し確認/対策を行います。酒田工場の電波暗室は、自社製の3m法の電波暗室になり、放射ノイズなどの評価ができます。(認証サイトではありません。)
TDK内部の活用としては、ノイズに対しての部品効果を定量的に評価し、製品設計へのフィードバック及びお客様に提案するツールとして活用しています。お客様との共同評価においては、持ち込まれたセットのノイズ発生の確認、ノイズ源の把握を行い、そのノイズにあったTDKの製品を提案しています。
住所
〒998-0005 山形県酒田市宮海字明治99-19
鶴岡西工場
- 設立
- 1968年
- 従業員数
- 234名(2023年6月現在)
- 会社
- TDK株式会社・TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社(庄内地区)
- 区分
- 開発拠点・製造拠点
- 部門
-
- マグネティクスBG
- エナジーシステムズBG
製品
鶴岡西工場は、マグネティクスBGとエナジーシステムズBGの設計、生産拠点です。マグネティクスBGは、回路上のノイズを取り除く役割や電流を整える役割をするコイルなど多種多様な製品の生産を行っており、主力製品は車載メーカー様に多く納められています。エナジーシステムズBGでは同じく車載用のDC-DCコンバーター、チャージャーの生産を行っています。

仕事内容
- #生産技術
- #製品設計
- #評価・シミュレーション
- #経理
- #総務
- #SE(システムエンジニア)
- #SCM(サプライチェーンマネジメント)
先輩紹介
マグネティクスBG 巻線コイル製品BU 巻線コイル製品グループ
商品開発三課SASAKI Hirofumi
2009年に入社し、巻線コイルの製品設計を行っています。巻線コイルの設計業務は電子部品であるコイルの機能やお客様用途の理解はもちろん、生産工場の最前線でモノづくりに携わることが出来るのが最大の魅力だと思います。チームのメンバーと新製品を立ち上げる、新規ラインを立ち上げることは多くの困難がありますが、それを乗り越えようとする気概が社内にあると感じています。海外赴任やお客様との交渉、新製品の立ち上げなど困難なチャレンジを積極的に後押ししてくれる社内環境は自身のキャリアアップに繋がっていると思います。
休日は家族で過ごすことが多く、最近は少しずつお話しできるようになった娘と会話を楽しんでいます。
施設紹介
工場は開発拠点でもあり、製品拠点でもあるため、工場内には数多くの製造ラインが並んでいます。鶴岡西工場で生産されている製品の8割以上は車載向け製品となっており、世界中の自動車メーカーに製品をお届けしています。車載分野では高い安全性が求められており、高品質なTDKの電子部品は、今後さらに需要が見込まれることでしょう。
写真は、巻線コイル製造ラインで金属端子とワイヤを接合するための設備です。巻線コイル製造ラインではワイヤをコアに巻く高度な巻線技術、また金属端子とワイヤを接合するための高信頼性接合技術を活かし高パフォーマンス製品を生産しています。製造ラインはシフト制を導入して24時間稼働を行い、お客様へいち早く製品をお届けできるよう製造し続けています。設計・開発スタッフであっても実際に製造ラインへ足を延ばし、サンプル品を流したり、確認したりすることもあります。
住所
〒997-0856 山形県鶴岡市山田字油田97
鶴岡東工場
- 設立
- 2017年
- 従業員数
- 451名(2023年6月現在)
- 会社
- TDK株式会社・TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社(庄内地区)
- 区分
- 開発拠点・製造拠点
- 部門
-
- マグネティクスBG
製品
受動部品の中でも電源コイル(パワーインダクタ)と呼ばれる製品を生産しています。電源コイルは、電子機器を動かすために必要な電圧を供給する電子回路(電源回路)を構成する一部として使用される物で、出力する電圧を安定化させる役割があります。スマートフォンから自動車など様々な用途で使用されており、年々多機能化が進むスマートフォンや自動車での自動運転技術の促進などに伴い需要が伸びています。
鶴岡東工場ではフォトリソグラフィーによる高精度な形成工法を用いることで、3mmサイズから最小で約1mmサイズの小型な電源コイルの製造を可能にしています。小さな受動部品で世の中の発展や利便性向上を支えています。

仕事内容
- #プロセス開発
- #生産技術
- #製品設計
- #評価・シミュレーション
- #経理
- #総務
- #SE(システムエンジニア)
先輩紹介
マグネティクスBG 薄膜製品BU 薄膜電源コイル製品グループ
製品技術課EDA Hokuto
私は受動部品の設計開発業務に携わっています。従来品から小型化や特性向上を図るために、どの様な構造や材料特性が必要なのかシミュレーターなどを用いて検証を行い、製品の試作評価から量産化までを一貫して担う仕事です。自身で設計した製品が各部門の協力を頂きながら、実際にお客様で採用頂き量産される時は非常に達成感があります。お客様やサプライヤーと技術打合わせの場も多く、外部との関わりでは刺激を受けます。
入社して初めて秋田・山形地区に来ましたが、山や海など自然豊かで食べ物も美味しく非常に良い所だと感じています。休日には同期や職場の仲間と登山や海辺でBBQをしたり、冬にはスノーボードに温泉旅行と東北の自然を満喫してます。
施設紹介
鶴岡東工場ではTDK独自の薄膜工法によってインダクタの生産を行っています。そのキープロセスのひとつが、感光剤(フォトレジスト)に紫外線などを照射することで回路などを形成するフォトリソグラフィです。フォトリソグラフィを行う現場では、フォトレジストが蛍光灯に含まれる微量の紫外線によっても化学反応を引き起こしてしまうため、イエロールームを設け作業を行っています。
室内は湿度・温度が一定に保たれており、フィルターを通した空気で満たすことで、空気中に浮遊する微粒子が限定されたレベル以下の清浄度になるよう管理されています。このような工夫により、ゴミ等による不良を発生させることなく製品の生産を行うことができます。
住所
〒997-0011 山形県鶴岡市宝田1-14-38