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ベンチャー企業から大企業への転職で
拓けた全固体電池の事業化

大学院を経て、新卒で10数名規模の小さなベンチャー企業に就職。従来の電池よりも小型で安全性が高く、実装がしやすい、画期的な「積層セラミックス型全固体電池」の研究・開発に携わっていました。その後、ベンチャー企業のM&Aに伴いTDKに中途入社。当社は、この画期的な全固体電池開発に必要な積層技術ならびにリソースを十二分に保有し、自社で開発のみならず製造・販売まで可能な大企業でした。

誰も成し遂げたことがない
開発に成功し、量産化を実現

入社後は、前職時代に固めたコンセプトをもとに、他社に先駆けて「積層セラミックス型全固体電池」のプロセス開発に携わり、プロトタイプの試作に成功。その後、プロジェクトの一員として、オーストリアの製造工場に出向し、世界でいち早く表面実装可能な「積層セラミックス型全固体電池」の量産化を実現させることができました。自分が思い描いたものを具現化でき、量産化を通して会社や社会に貢献できるのがやりがい。現在は、さらに世に広めるために、この次世代電池をブラッシュアップしているところです。

仕事と大学院の両立で、
スキルアップを実現

実は社会人ドクターとして、入社1年目から働きながら大学院に通っていました。数ヵ月に一度、1週間単位で働きながら大学院に通うことができたほか、周囲からも論文執筆などに集中するための休暇取得を勧奨いただけたことで、仕事との両立がしやすかったです。また、共同研究を行っていた教授のアドバイスは、自分の視点を広げるための大きなヒントになりました。情熱あふれる学生たちと一緒に実験を行うことで、モチベーションもアップ。大学院での経験は、世の中にないモノを生み出すという私の仕事において、貴重な糧になりました。