STORY 03

国籍を超えた多様なメンバーとともに、
ドイツの拠点でグローバルに活躍

QUESTION 01

木下

就職先としてTDKを選んだ理由は、グローバルな環境で働ける会社だと感じたからです。海外売上高比率も海外従業員比率も約90%と高く、世界中の仲間と協力しながら働けるチャンスがあります。さらに、電子部品は今後も世界で必要とされ続けると考え、TDKならグローバルに活躍できると強く感じました。

大河原

前職でも海外と関わる仕事をしており、グローバルに拠点を展開している点に惹かれて入社。また、ロジスティクスをはじめとするSCM関連の仕事に関心があり、拠点や関わる国が増えるほど課題や要件が多様化するため、成長するうえで理想的な環境だと思いました。

木下

入社後は国内で営業や人事、採用などを経験し、入社10年目にグローバル人事機能のあるドイツのミュンヘンの拠点へ異動しました。もともと「海外で働きたい」という想いが強く、入社後は海外に関わる仕事があれば積極的に手を挙げて挑戦。入社10年目に、その希望がついに叶いました。

大河原

私は入社後、ロジスティクス部門の業務改革チームに配属されました。その後、中国や韓国での倉庫システム導入支援も経験。韓国に出張しているときに、ドイツの販売子会社への赴任を打診されたのですが、キャリア入社3年目でそのような話がもらえたことに驚きました。

木下

ヨーロッパへは行ったことがなかったので、赴任を打診されたときは「新しい世界を知る絶好のチャンスだ」と思いました。考え方やコミュニケーションの違いに不安もありましたが、それ以上に楽しみな気持ちのほうが大きかったです。

大河原

赴任先がドイツと聞いて不安だったのは、仕事よりもむしろ生活面のこと。特に、食事が自分に合うかどうかが気になりました。一方で、ドイツはヨーロッパ圏の多くの国と隣接していることから、沢山の国に訪れる機会があることに期待が膨らみました。

QUESTION 02

木下

現在は、CHRO(最高人事責任者)や本社と連携し、経営戦略に基づいたTDKグループの人財戦略の策定や人事業務の効率化を支援する役割を担っています。グループ全体に影響を与える仕事なので、やりがいがとてもあります。また、TDKグループの健康推進のリーダーとして、2025年からグローバル規模のウォーキング大会「TDK Fit Challenge」を企画・運営。各エリアのメンバー15名とともに、健康文化の醸成とTDK Unitedの実現を目指して活動しています。日々の業務で関わるメンバーの一人が、ステファニーです。

ステファニー

私のミッションは、グローバルな雇用ブランドを築きながら、採用活動をリードしていくことです。具体的には、求職者にTDKの魅力を効果的に伝え、応募者が前向きに選考に進めるような方法を検討しています。その際には、戦略やクリエイティブな施策を考え、各国の同僚と対話してニーズを把握し、チーム全員が同じゴールに向かって進めるよう調整しています。

大河原

ロジスティクス部門に所属する私は、倉庫から出荷される貨物に貼付するラベル関連の業務を担当しています。ラベルには貨物の内容やトレーサビリティ情報が記載されており、倉庫作業をスムーズに進めるうえで欠かせない役割を担っています。得意先ごとの仕様に合わせ、営業や開発者と連携しながらラベルの変更や改善を行うことが主な業務です。また、ドイツやアメリカの拠点の倉庫システムの改善にも携わっており、同僚のマーカスとエジェとも連携しながらプロジェクトを進めています。

マーカス

私は出荷関連のソフトウェアを中心としたロジスティクスプロジェクトを担当し、倉庫業務の現場や遠隔でのサポートを通じて、各拠点の円滑な運営を支えています。また、アメリカからシンガポール、中国、日本まで、複数の拠点と連携しながら、世界規模での業務効率化を進めていくことも仕事のひとつです。

エジェ

さまざまな業務を一元管理できるSAPシステムのスキルを身につけ、現在は日々の監視や月次締め、新たな変更依頼への対応などを任されています。そのほか、ドイツ拠点の独自プログラムの開発も担当しており、幅広いプロジェクトに参画し、日々スキルアップに励んでいます。

QUESTION 03

木下

ドイツの方々の第一印象は、一人ひとりが自分の意見をしっかり持ち、遠慮なく表現する人たちだということです。また、意見が異なる場合でも、相手の言葉を最後まで聞き、双方が納得するまで議論を重ねる姿勢に驚きました。

大河原

わかります!会議や話し合いの場では、自分の意見や考えをしっかり伝えようとする姿勢があり、その表現力の高さは見習いたいと思いました。

ステファニー

最初は、コミュニケーションスタイルの違いから、日本人スタッフと誤解が生まれることがありました。ヨーロッパ、特にドイツでは「NO」をストレートに伝えることが多いのに対し、日本ではより微妙な表現が用いられると感じています。そのため、行間を読み、遠回しの表現から相手の考えを丁寧に確認することの重要性を学びました。

エジェ

私は今、日本人の上司のもとで働いています。日本人の規律正しさや仕事に対するプロ意識に、強く感銘を受けました。ただ、当初は日本語なまりの英語、特に“L”の発音を理解するのが難しかったです。けれども、コミュニケーションを深めていくうちに、徐々に慣れていきました。

マーカス

アジアで6年間生活した経験があったため、日本人の同僚と働くなかでカルチャーギャップや言葉の壁を感じることはありませんでした。木下さんと大河原さんは外国人とのコミュニケーションで、苦労したことはありますか?

木下

会議での議論の進め方やそのスピードの速さに、当初は戸惑いを覚えました。ドイツの会議では、それぞれが自分の意見を持ちながら相手の意見も尊重し、テンポよく建設的に議論が進みます。日本の会議と違って、沈黙の時間がほとんどありません。そのため、相手の意見を正確に理解し、自分の判断やその理由を素早く伝えることを意識するようになりました。

大河原

最初の頃に苦労したのは、人の入れ替わりや休暇の影響で、何週間もやり取りが途切れることが多かった点です。そのことに気づいてからは、相手がすぐに返信できないことを想定して余裕を持って連絡を取るようにし、また、バックアップなしで1対1のやり取りをしないようにも心がけました。

QUESTION 04

木下

ミュンヘンのオフィスには、ドイツだけでなくアメリカ、インド、ハンガリー、スペイン、イタリアなど、多様なバックグラウンドを持つ社員が揃っています。こうした環境で働くことで、貴重な学びや体験を得られ、大きな成長につながりました。

大河原

同感です!日本とは異なる環境で働くことで、さまざまな考え方や仕事の進め方に触れることができて、とても貴重な経験になりました。TDKには、変化や違いを柔軟に受け入れられる人が多く、多様な人々と関わることで自然と柔軟性も身につきます。また、拠点ごとに個性が異なるのも特徴。慎重に確認しながら進める拠点もあれば、臨機応変に対応する拠点もあり、こうした多様性こそがTDKの魅力だと感じています。

マーカス

多文化チームで働くのは本当に刺激的です。西洋とアジアの文化の違いや強みについて語り合う機会も多く、子ども時代の経験を共有することで、文化的背景が職場での行動や期待にどう影響するか理解できます。こうした相互理解が、文化の違いを強みに変え、より強固なチームワークにつながっていくと考えています。

ステファニー

みんなで自国の料理を持ち寄ってランチをシェアし、異文化交流を楽しめる「Global Cooking Day」のような交流の機会も多数あります。こうしたささやかなイベントこそ、チームのつながりを感じながら仕事を楽しむ秘訣だと感じています。

エジェ

国籍や役職、年齢に関係なく、思いやりのあるメンバーが揃っているのも、TDKの大きな魅力です。大変なときでも明るく前向きな雰囲気があり、互いに思いやる風土が、職場の一体感につながっていると言えますね。

大河原

今後はヨーロッパの現場での課題を日本に持ち帰り、グローバルHQ(ヘッドクオーター)として全体を統括する日本側から世界のロジスティクスの改善につなげたいです。

木下

日本のTDKで働いて感じたのは、ガバナンスを重視しつつ、業務の質が非常に高いことです。いっぽうドイツ拠点では、多様な考え方を柔軟に受け入れ、合理的かつ効率的に物事を進めるスピード感を強く感じました。今後は、TDKグローバルに共通する「他者とのコミュニケーションを大切にする姿勢」を活かし、双方の強みを掛け合わせてシナジーを生み出していきたいです。

ストーリーの一覧へもどる