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好奇心旺盛のてれみんが、日常で「理科にまつわる発見」をしながらちょっとずつ理科が好きになるおはなし。 好奇心旺盛のてれみんが、日常で「理科にまつわる発見」をしながらちょっとずつ理科が好きになるおはなし。

#35
太陽とゆかいな仲間たち
~8つの惑星のお話~

てれみんズ
2025.2.19
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寒くなってくると、ついつい家の中で温まりたくなる…けれど、
冬は空気が澄んで星がきれいに見える絶好の季節!
せっかくだから、外に出て天体観察を楽しもう。
今回は、星の中でもとっても有名な、太陽を回る惑星たちを紹介するよ!

登場人物

  • てれみん
    てれみん
    ものづくりや実験が大好き
  • かなみん
    かなみん
    てれみんの妹。きれいなものが好き
  • てれみんパパ
    てれみんパパ
    何でも知っている。ニュートンが好き。
  • てれみんママ
    てれみんママ
    いつもはやさしい。おこるとこわい。
  • てれ公
    てれ公
    サイボーグ犬。たまにあばれる。
  • てれみん
    ふぅ~。お弁当食べるだけでも大変な遠足だったなぁ。
  • それにしても、同じ宇宙の中にある星なのに、どうしてあんなに違いがあるんだろう。
  • フォフォフォ。 それは、星によってそれぞれ個性があるからなんだよ。 ということで、今日は「宇宙の星」についてみていこう。
  • 「太陽系」って、ナンダ?

     

    宇宙の話でよく聞く、「惑星」や「太陽系」という言葉。
    これって、そもそも何のことなんだろう?

     

    宇宙の星は、大きく3つの種類に分けられる。
    自分で光り輝く「恒星(こうせい)」
    恒星の周りを回る「惑星(わくせい)」
    そして惑星の周りを回る「衛星(えいせい)」

  • なかでも今回は「太陽系」の惑星に注目してみよう

     

    太陽系とは 
    太陽とその周りをまわる大小さまざまな天体をひとまとめに表す言葉。
    「太陽と、周りを回るゆかいな仲間たち」ってこと。

     

    太陽系にある「惑星」は、全部で8つ。

     

    太陽から近い順に  水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星 がある。

  • ※ 2006年までは海王星の外を回る冥王星も惑星の仲間だったけど、
    今は格下げされて「準惑星」と呼ばれているよ。

  • 知っている星の名前がたくさん!
  • 僕たちが普段「惑星」と言っていた星たちは、太陽系の仲間だったんだね。
  • 個性豊かな太陽系の惑星たちご紹介

     

    それでは、ここで太陽系の個性豊かな仲間たちをご紹介しよう!

     

     

  • 水星
    太陽に1番近い“ホット”な一番弟子。
    大きさは太陽系の惑星の中で一番小さく、太陽の周りをまわるのも速いよ。
    地球が365日で1周するのに対して、水星はなんと1周88日!
    でも自転は遅く、一回転するのに59日もかかる。
    自転軸(じてんじく)がまっすぐで姿勢が良い優等生タイプ…かも!?
    主に岩石でできていて、見た目は地球の月みたいなんだ。

     

     

  • 金星
    太陽系の中で2番目に太陽に近い、二番弟子!
    太陽系の中では、1番まん丸な軌道で太陽の周りをまわっている。(「公転軌道(こうてんきどう)」というよ)
    ちなみに他の星はちょっと へしゃげた丸(楕円:だえん)の公転軌道が多いんだ。
    自転軸が177度と、ほぼ倒立をしながら逆さまに回っている。
    濃い二酸化炭素の大気をまとっているから、なんと表面の温度は400度を超えている。
    太陽系の中でも一番寒がりなのかも知れないね。
    大気が厚すぎてちゃんとは見えないけど、主に岩石でできているよ。

     

     

  • 地球
    いわずと知れた、我らが3番弟子!
    その表面には、多種多様な生命が存在しているよ。
    365日かけて太陽の周りを一周し、約24時間で1回自転するんだ。
    「月」という衛星をもっている。
    表面は海が覆(おお)っているけど、主に岩石でできているよ。

     

     

  • いつも月を連れているなんて、なんだかかわいいペットみたいね。
  • フォフォフォ。その通り、衛星は惑星の可愛いペット的存在だね。
  • BUI~♪
  • 火星
    自転の速さが地球とほとんど同じで、1日24時間30分。
    近年では、地下1.5mのところに水(湖)が発見された。
    も、もしかしたら…生き物がいるかも知れない?
    「フォボス」と「ダイモス」という、小さな衛星を2つしたがえている。
    主に岩石でできているよ。

     

     

  • 木星
    太陽系の中で一番大きな惑星。
    なんと直径は地球11個分もあるんだ!
    大きい割には、めちゃくちゃ早く自転しているんだ。
    1日の長さは、約10時間だから、あっという間に次の日になるね。
    地球がすっぽり入ってしまうくらい大きな、何百年も消えない台風があるよ。
    主にガスでできてるんだ。

     

     

  • 土星
    土星といえば…とっても有名な、大きな環(わ)をもっている。
    この環は、主にチリや氷の塊(かたまり)があつまってできたものなんだ。
    だから、上に乗って走り回ることは出来なさそうだね。
    木星と同じく、土星も自転が11時間くらいと早いよ。
    衛星の数がすごく多くて、なんと140個以上もあるから覚えきれないね。
    本体は主にガスでできているよ。

     

     

  • 天王星
    自転軸がめっちゃ傾いていて、もはや横倒しの状態で回っている。
    目では確認できないけど、土星のような環が見つかっているよ。
    輪も、自転軸に合わせてもちろん横倒しになっているんだ。
    色は、とてもきれいな淡い青色をしている。
    主にガスでできているよ。

     

     

  • 海王星
    太陽系の中で1番太陽から遠くて、だから表面はすごく寒いよ。
    約165年かけて太陽の周りを1周するんだけど、1日の長さは16時間と短め。
    まるで深い海のような、きれいな青色をしているんだ。
    季節によっては、大きな雲が浮かぶこともあるんだって。
    主にガスでできているよ。

     

    ちょっと変わった転校生? 不思議な惑星たち

     

    太陽系の仲間たちだけでも十分個性的だけど
    惑星の周りを回る衛星にも変わった興味深い星がある。

     

     

  • 木星の衛星イオ
    火山が今でも吹き出している

     

    土星の衛星エンケラドゥス
    分厚い氷で覆われている星なのに、
    その中は海になっていて地下から温泉が噴(ふ)き出しているらしい。

     

    土星の衛星タイタン
    表面が雲で覆われていて、
    水ではなく液体メタンの湖や川がある。

     

    海王星の衛星トリトン
    氷で覆われている表面から、
    どうやら氷が吹き出す火山があるらしい。

     

もっと知りたい!「惑星の動き方には、決まりがある!」 ~ヨハネ・ケプラー編〜

考えてみよう

2025年に有名な「アレ」が消える!?

  • なんと来年2025年には
    土星の環(わ)がみえなくなるらしい!

     

    有名な土星の環は、円盤(えんばん)のように土星の周りにある。
    氷や岩のかたまりでできたこの環は、
    土星の傾(かたむ)きとともに、年によって少しずつ見え方が変わっていく。

     

    環は数百メートルほどの薄(うす)さしかなく、

    そのため、ちょうど環を真横から見るようなタイミングでは、
    環が薄すぎて見えなくなってしまう。

     

    地球からは15年に1度、この現象が起こるんだけど、
    2025年は、ちょうどその15年に1度のタイミングだ。

  • なんとどんな望遠鏡を使っても…!
    ピッタリ横から見るタイミングでは環が見えなくなるらしい。
    ピッタリ横から見るタイミングではなくても、細くなった環が見えるはず。

     

    そんなレアな機会が来るのは、15年に1度。
    皆さんも、ぜひ「環が細~い(もしかすると、見えない!)土星」を、探してみては?

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