

#16音は波?
~音のちょっとオトクなお話~
音って、目には見えないけれど、みんなの周りにあるもの。
今回はそんな音の基本的なお話から、へぇ~となるようなオトクなお話まで。
てれみんファミリーが、ご案内!
登場人物

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鬼さんにはびっくりしたけれど、いい人でよかった~
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「福をよぶ太鼓」も、なかなか良い音だったね
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そうそう!でも、そもそも音ってどうやって出ているんだろう
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よし、今回はその音のひみつにせまってみよう!
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BUI!
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音ってナンダ? キホンの「キ」
音 = ものの震えが耳まで伝わるもの
音は、ものの震えがみんなの耳まで伝わったもの。
普段は空気をつたって、耳まで届くよ。
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宇宙みたいに空気がないところでは、音は伝わらないんだ。
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音速 (音が伝わる速さ) → 1秒間に約340m
音は、実はとても速い。
地球の平均気温が15℃として、その空気の中を1秒間に340mも進む。
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学校のプールが25mだとしたら、約14倍の距離だね
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音の速さは伝わるものによって違う
音は、ふだんは空気の中をつたってみんなの耳に届く。
そのとき「震えを伝えるもの」は、密に詰まっているものの方が音も伝わりやすんだ。
例えば、空気にくらべて水中では約4.5倍、鉄だと約18倍ほど速く音は伝わるよ。音の高さの違い = 振動数の違い
音の高さは、振動数(振えた時の数)の違いが関係しているんだ。
同じ時間でも振えた数が多ければ高い音、それにくらべて少ないと低い音になる。
この振動数を周波数とも言うよ。ちなみに、音の大きさは振動の振れ幅が関係しているよ。
振れ幅が大きいほど大きな音、小さければ小さな音になるんだ。
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のどに手をやさしくあてて、高い声と低い声を出してみよう。 のどが振える様子も、違うはずじゃよ。
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温かいところと、寒いところでは伝わり方が違う
この世のあらゆるものは分子でできている、という話は前にもでてきたね。
(♯8「原子・分子のお話」より)実は、さっき出てきた「震えを伝えるもの」の正体は、分子なんだ。
ものが震えると、そのまわりの空気中の分子が振動し、音が伝わっていくんだ。気温が高ければ、音の分子の活動が活発になり、伝わりやすい。
反対に、気温が低いと音の分子の動きが鈍くなり、音が伝わりにくいんだ。音は合成できる?
音 = 波の形で伝わる
音は、物の振えが耳までつたわる…というのは、さきほどの話。
その生み出される震え方は、波の形によって決まるんだ。
この音の波を 音波 とも言うよ。
自然のなかで生み出される音はもちろん、この音の波は人工的に作ることもできる。
代表的な楽器は、シンセサイザー。
これは、基本形の波を重ね合わせることで、新たな音を作ることができるんだ。
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意外にも、きれいな波形は耳ざわりだったり、 組み合わさった複雑な波形が聞きやすかったりするんだ。
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よく使われる基本形は、主に次の3つ。
三角波(さんかくは)、矩形波(くけいは)、鋸波(のこぎりは)、ボーカロイドは、打ち込みとよばれる作業を通して、こういった音の波を組み合させたり
あらかじめ録音された人の声(言葉)を入れていったりする。
ボーカロイドとシンセサイザー、そして音の波は深い関係があるんだ。
もっと知りたい!<どんな波でも作れる?> ジョセフ・フーリエ編
考えてみよう
音はどこまで聞こえるか? ~身近な音対決!~
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人間が聞こえる音の範囲は20Hz(ヘルツ) ~ 20kHz(キロヘルツ)の間。
20kHz以上を超音波というよ。他の動物は、どんな音の範囲が聞こえるのかな?人間と比べてみよう!
【対決1】 人間 VS カエル
実は、カエルは 10kHzまでしか聞こえないんだ。人間の勝ち!
【対決2】 人間 VS イヌ
Winner イヌ!
イヌは人間と同じ哺乳類だけれど 50kHzまで聞くことができるんだ。【対決3】 人間 VS コウモリ
びみょうにWinner コウモリ!
コウモリは 120kHzまでも感じ取ることができる。
人間に聞こえない高音の超音波を使って、コミュニケーションをとっているんだ。
でも低い音は、1000Hz(ヘルツ)からしか感じ取れないから、
低い音20Hzから感じ取れる人間の勝ちだね。-
人間でも、モスキート音は年齢によって聞こえたり
聞こえなかったりするね。 -
耳は年齢と共に劣化…肌の老化と同じように止められないのよね・・・
(ためいき)せめて遅らせたいわ。
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