

#09イオンって何?
<原子・分子のおはなし2>
前回(#8)、水の中には色々な原子さんがいて、
色々な動きをしていることを知ったてれみんたち。
ものは水に溶けたからといって、消えるのではなく、
ちゃんと存在している。
前回は砂糖水の場合を見たけれど、
どうやら塩水では違う事が起こっているみたいです。
登場人物

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パパ、 海は「男の涙」でできてるの…?
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そうかもしれないし、 そうじゃないかもしれない。 塩水なのは間違いないが。。
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そっかぁ。 そういえば、塩水も砂糖水と同じように 原子さんが動いているのかな。
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良いことに気づいたね。 実は砂糖水と塩水では 原子さんの動きがちょっと違うんだ。
ちょっとその前に…
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原子・分子は必ず「プラス」と「マイナス」の
電気を持っている。「マイナス」は、電気の素で「電子」と言うよ。
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プラスとマイナスをバランスよく持っている子もいれば、
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マイナスをあげたがりな子や、
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マイナスをもらいたがりな子もいる
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マイナスが足りないもの
=陽(プラス)イオンマイナスを1個多く持っているもの
=陰(マイナス)イオン
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このバランスの悪い状態の粒=イオンというよ。
砂糖水と塩水の違いを見てみよう!
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固まりの分子のまま溶けている
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プラスとマイナスがバラバラになってとけている=イオンの状態
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電気を持っているという事は、 電気を流すとどうなるかな?
イオン=電気を通すよ!
電気を通す水=イオンがたくさんいる、ということ!
では、どんな水がある?
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すっぱいものは電気が流れやすいのかな?
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てれみん、よく気づいたね。 ちなみに水に溶けると電気を通すものを 「電解質」というよ。
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ふーん。難しい言葉はわからないけど、 電気を通す水と通さない水があるんだね!
もっと知りたい!<電気分解>ファラデー編
考えてみよう
海辺にいる時、雷が鳴ったら
すぐ避難するのはなぜ?
夏に海水浴をしていると冷たい風が吹いてきて、
遠くからゴロゴロ…と雷の音がしてきた。
そんな時、どうする?
まだ雨も降っていないし、雷も遠いし、もうちょっと遊びたいなぁ…。
という気持ちがあっても、すぐに避難!
理由は「海水」にあるよ。
海水はしょっぱいよね。
それは塩(塩化ナトリウム)が溶けているからで、
塩は海水中ではイオンになっている。
イオンがあるということは、電気を通しやすいということ。
もし海に落雷すると、電気を通す海水を伝って、周辺にまで電気が流れる。
だから海水浴中に雷がなったらすぐ海から上がらないといけないんだね。
ちなみに、川や湖の水は真水だから大丈夫〜…と思った人は要注意。
たとえ海水と比べて少ないとはいえ、その他のミネラル分が
イオンとなって溶けているよ。
川や湖で遊んでいる時も、雷がなったらすぐ避難しよう!