

#07「とける」ってなに?
水には、いろんなものが溶ける。
でも、溶けるって、なんだろう。
水にものを溶かすと消えて見えなくなってしまう。
例えば、水に砂糖を入れてかき混ぜると見えなくなるね。
だけど、なめると甘い。
水の中ではどんなことが起きているのかな。
今回はものが溶けることについてのお話です。
登場人物

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パパ、二酸化炭素を吐き出して水に入れたけど、ソーダにならなかったよ。
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てれみん、良いことに気づいたね。だけど、人から吐き出す常温の二酸化炭素ではちょっと難しいかもなぁ。
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どういうこと?
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二酸化炭素は、冷たくて、大きな圧力でよく溶ける性質があるんだ。 ソーダを作る時はとても大きな圧力が必要なんだよ。
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そうなのかぁ、毎日好きなだけソーダが 飲めると思ったのに残念。 それにしても、二酸化炭素が 溶けるって、目には見えないけど 何だか不思議だな。どういうことだろう?
まずは砂糖で考えてみよう!
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砂糖のとけ方
水の中に砂糖を入れると、じわじわ溶けていく。
このとき何が起こっているのかというと… -
見えないくらい小さな砂糖の粒になって、
水の中に散らばる。
散らばった砂糖が水のあちこちに動き回って、
全体が甘い砂糖水になるよ。 -
砂糖が水の間に入り込んで、
水全体に均一にちらばる
⇒『溶ける』ということ! -
砂糖水で考えてみよう!
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冷たい水よりも、熱いお湯の方が
砂糖はすぐ溶ける。
水はそのうち砂糖が溶けなくなるけど、
お湯はまだまだどんどん砂糖を溶かすことができる。
⇒砂糖は、温度が高い方がよく溶ける! -
少ない水より、
多い水を用意した方が、
たくさんの砂糖を溶かすことができる。
⇒用意する水の量が多いと、たくさんの砂糖を溶かせる!
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ものを溶かす時に、 温度や量を変えると 溶け方が変わるんだね。
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じゃあ、ものをずっと溶かし つづけていくとどうなるの? 全部溶けないの?
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ものが溶ける量にも限界があるんだ。 ものを溶かしていって、 これ以上溶けない状態になることを 「飽和(ほうわ)」というよ。
泡がたくさん出るのはどっち?
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ソーダやビールが「シュワっ」とする理由は、
水に溶けている二酸化炭素(炭酸ガス)だったね。
水には、砂糖のような塊(固体)だけでなく、
二酸化炭素のようなガス(気体)も溶けるんだ。
では、泡がたくさん出るのはどっちのグラスかな?
・キンキンに冷えたグラス
・ぜんぜん冷えてないグラス
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二酸化炭素は砂糖と逆で、
温度が低い方が水によく溶けるんだったね。
だから温度が高い方のグラスに注ぐと、
溶けきれなくなった二酸化炭素が
泡になって出てきてしまうんだ。
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二酸化炭素以外にも、 水はいろんなガスも 溶かすことができるんだ。 見えないけど、他にはどんなものが溶けているのか考えてみよう。
もっと知りたい!「もの」ラヴォアジエ編
考えてみよう
海水ってしょっぱいけど、
どのくらい塩が入っているの?
海の水をなめるとすごくしょっぱいから
たくさん塩が溶けているように感じるよね。
でも実は全体の3%くらいしか入っていないんだ。
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確かめてみよう!
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「海水」を煮詰めると…⇒ あら塩
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「さとうきび」をしぼった汁を煮詰めると…⇒ 黒砂糖
ものが溶けることは、 ものの状態が変化することを言うんだね。 次のお話でも、自分たちの目には見えない とても小さな世界で起きていることを のぞいてみよう!