
~Floating Speaker~「躍動する音」を体験しよう!
皆さんは、「音(スピーカー)を揺らす」という体験をしたことがありますか?
たおやかに揺れながら音を放つスピーカーに耳を傾けると、音がまるで生きているかのように躍動する様を感じていただくことができます。
音が動くと、こんなにも印象が変わる、そんな音体験に、ぜひお越しください!
揺れるスピーカー「Floating Speaker」を制作したのは、 env.(エンヴィ)。
メンバーは、楽器インターフェイス研究者の金箱 淳一氏、音空間デザイナーの原田 智弘氏、エンジ ニアの中村 開氏の3名です。
Floating Speakerのコンセプト
Floating Speakerはenv.の間における音に対する考え方の議論の中で発案されました。常日頃から音は、さまざまな場所から立ち昇っていると考え、我々はそれらの音を、絵画における点描のように考えています。人間の耳は2つですが、それぞれの耳に届くほんの少しの時差で、人間はその音がどこから発せられているかをイメージ(想起)することができます。これが人間の想像力です。音は常にうつろいながらそこに佇み、我々を感動させたり、穏やかな気持ちにします。生活で触れることの多い音響機器やスピーカーは、基本的にはその位置に固定されていることが多いと思います。Floating Speakerは、そんな当たり前の音体験を見直し、常に移動する音の像(音像)に対して耳を傾けることによって、日常生活をより豊かにすることができる器になり得ると考えています。
Floating Speakerの体験方法
体験の際は、デバイスの縁にそっと触れて揺らすことにより音が鳴り出します。たおやかに揺れながら音を放つデバイスに耳を傾けると、音がまるで生きているかのように躍動する様を感じていただくことができます。この鑑賞体験の後、体験者の皆様が耳にする音がどこから鳴っているのか、そしてどこへ行くのか。普段聞き過ごしがちな音に対して、興味を持つきっかけになれば幸いです。