サステナビリティ | 社会安全衛生

基本的な考え方

TDKグループ安全衛生・環境憲章

TDKでは、グループ全体の安全衛生・環境に関する方針を一体化し、「基本理念」と安全衛生および環境に対する「基本方針」の2つから構成される「TDKグループ安全衛生・環境憲章」を制定しました。

体制

TDKは、社長を最高責任者とした安全衛生マネジメントシステムに基づく推進体制を確立しています。また、安全衛生に関する重要事項については、取締役会にも報告を行い、必要な場合は決議事項の上程も行います。

安全衛生体制図

労働安全衛生マネジメントシステムの推進

TDKグループでは、労働安全衛生の国際規格であるISO45001:2018の要求事項に準拠した労働安全衛生マネジメントシステム(TDK OHSMS)を構築し、活動を展開しています。TDK OHSMSの運用のなかで、リスクアセスメントを実施し、「化学的、生物学的、物理的薬剤への暴露」「労働者の身体に負荷のかかる作業」「生産機械の安全性確認・評価」など、リスクの除去および低減活動を展開しています。また、公衆衛生の管理にも努めており、清潔な水や衛生設備の供給などにより、全従業員に対して安全かつ健康的で、公正な労働環境の提供に取り組んでいます。
部分的にCSRの国際基準でもあるRBAに準拠した活動展開を図っており、それぞれの国や地域で従業員の母国語または理解できる言語で安全衛生情報を施設内へ明確に掲示することや教育訓練を実施しています。緊急事態に備えた取り組みも活動の一つであり、緊急事態発生時の対応手順の制定や緊急事態の発生を想定した避難訓練の実施などを行っています。

関連情報

目標と実績

2022年度目標 実績
重篤災害ゼロの達成 重篤災害ゼロ

労働災害の発生状況の推移(日本国内)

労働災害の発生状況の推移(日本国内)

関連情報


2023年度目標
重篤災害ゼロの達成

評価と今後の取り組み

2022年度は重篤災害の発生はありませんでしたが、それにつながる可能性のある労働災害が多数発生しました。発生原因の本質調査や根本対策について情報共有を行い、重篤災害の再発防止に取り組んでいます。
また、各地域の情勢に即した安全衛生活動が展開できるよう、日本、中国、アセアン、ヨーロッパ、アメリカと地域別に安全衛生・環境活動推進者(EHSコーディネーター) を設け、工場安全診断の実施や、安全環境会議でのベストプラクティスの共有などにより、安全衛生活動レベルの向上を図っています。

取り組み

工場全体のスキルアップを行うTechnical Training Centerの設置(TDK India Private Limited, Nashik factory)

インドにあるNashik Factoryでは、Technical Training Centerを設置し、全従業員の知識やスキルを向上させるための機会を提供しています。このセンターでは、新しい従業員が防火やAEDといった非常時安全衛生に関する対応や実際の製品知識の理解を深めています。また、実際の製造設備やメンテンナンス用具も展示して触れるといった、従来従業員の多能工教育にも用いており、全従業員のスキル向上に用いています。さらに教育プログラム内にレクリーション要素を取り入れることで、受講者を飽きさせないための工夫を取り入れています。

体感型安全教育のグローバル展開

2017年に秋田地区(にかほ工場南サイト)に設置したTDK安全伝承室の「見て」「聞いて」「感じる」をコンセプトとした体感型安全教育をグローバルにも展開を開始しました。2020年に中国地区拠点の一つであるTDK Electronics珠海FTZにもEHS Training Centerを設置、2022年4月には三隈川工場でも安全伝承室を設置するなど、従業員の安全意識高揚に向けた取り組みを行っています。 また、昨今の国内外での工場火災事例を受けて、TDKグループとしてグローバルでの防火点検を実施し、火災リスク低減に向けた取り組みを行っています。
なお、安全伝承室の日本国内での教育延べ人数は12,555人です(2022年度:2,117人)。