サステナビリティ | 社会ダイバーシティ&インクルージョン

基本的な考え方

TDKグループは、グローバルに事業展開する多数のグループ企業から形成されています。 多様な個性を持つ従業員が能力を発揮できる環境を整備することで、革新的な創造を生み出し続けていくことが、企業成長を実現していくためにも重要と考えています。2020年4 月には、TDKダイバーシティ&インクルージョン方針を策定しました。

TDK ダイバーシティ&インクルージョン方針

TDKが「創造によって文化、産業に貢献する」という社是を実践・実現していくためには、多様な個性を持った従業員の存在が必要不可欠です。エレクトロニクス、エネルギー、素材やセンサーなどTDKの製品やソリューションは多岐にわたり、世界中で日々の生活をより良くすることに役立っています。TDKの従業員がこれらの製品やソリューションを創造し、設計し、開発し、製造して、人々に届け、私たちがこれからも社是を実践・実現し続けていくためには、グローバルに広がる仲間の多様な文化や規範、視点、言語、アイデア、スキル、経験を受け入れ活かすことこそが鍵になると考えています。

TDKは、世界中に広がる個性溢れる従業員の力を最大限に活かし、会社と社会、双方にとって最大限の価値を生み出せるようTDKダイバーシティ&インクルージョン方針を制定しました。TDKグループの従業員同士のつながりを強固にし、考え方や経験の交流を活性化することで、個の能力を育みます。

TDKグループ企業倫理綱領の通り、TDKは従業員の個性を尊重することを宣言しており、合理的かつ公平な人事制度や処遇を整えています。文化、国籍、年齢、性別、社会的背景、宗教、信条、人種、性的指向、障がいの有無や性格など従業員の多様性はTDKの成功に欠かせない大きな原動力です。

現在までに、

  • TDKは日本で創業し東京に本社を構えていますが、全従業員の大多数は日本以外で働いています。
  • TDKはさまざまな国で働く多様な文化的背景を持つ従業員によって構成されています。
  • TDKにはあらゆる年齢層の従業員が在籍しています。
  • TDKでは女性が重要な役割を果たしています。
  • TDKではコミュニケーションやコラボレーションをリードする能力を向上するためのプログラムを継続的に実施しています。

多様な個性を持つチームは、異なるアイデアや意見を受け入れ、お互いの意見に耳を傾けることで個の成長を後押しし、高品質な製品やソリューションを生み出します。私たちはあらゆる人々から成る多様性の溢れる組織を築き上げることをここに宣言します。

(2020年4月)

体制

人事教育機能が主管し、地域ごとの状況に応じた活動を推進しています。
2020年10月からは、人財本部国内人財開発統括部の「ダイバーシティ推進部」が主管部門として、TDKが社会から必要とされ、期待され続ける企業であるために、世界中の従業員が性別、世代、国籍、民族に関係なく、お互いを尊重し合い、自由闊達に意見をぶつけ合える風土の醸成に努めています。その第一ステップとして、あらためて日本の女性の活躍推進に取り組みます。これまでも女性が働きやすくなるための環境整備は進めてきました。残る課題は、「働きやすさ」から「活躍」のステージへの移行です。日本の女性が持っている能力、価値観、可能性を会社がさらに引き出し、事業に取り入れ、TDKの成長につなげていきます。

2035年目標

マイルストーンとして、創業100年にあたる2035年に目指す女性の管理職比率を下記の通り設定し、活動を実行することとしました。

女性管理職比率推移

関連情報

目標と実績

2022年度目標 実績
ダイバーシティ推進の意義浸透のため、国内管理職への啓もう活動実施 当年度は新任・経験者採用で本ワークショップ未参加の管理職に実施。対象者の97%が参加。
2021年度から実施しているハラスメント防止対策の継続実施 ハラスメント防止のためのコミュニケーションセミナーを、国内全事業所で開催。当年度在籍の管理職と部下のいる一部の係長職を対象とし、対象者の95%受講。
女性社員へのキャリア開発教育の実施 女性係長職へのキャリア開発教育を展開。外部NPO法人への派遣、メンター制度の実施、女性係長職・一般職女性社員へのキャリア開発セミナー実施。

今後の取り組み

2022年度も女性活躍推進活動を中心に、管理職の意識改革、ハラスメント防止活動を数多く展開し、TDKが「ダイバーシティ&インクルージョン」を推進する意義の浸透に努めました。
今後は、女性活躍推進にとどまらず、障がい者やLGBTQ+といったマイノリティ人材の活躍を推進するための活動を展開していきます。また、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンの取り組みを日本以外にも拡大し、2023年4月には中国、ドイツ、米国、日本のメンバーで構成されるグローバルのDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)部を設立しました。 新設されたチームは、日本で先行していた活動の歩みを引き継ぎながら、グローバルなDE&I戦略を策定し、実行に移していきます。

2023年度目標
新任・経験者採用の管理職を対象とする意義浸透のワークショップの継続展開。
女性係長職人材の外部研修機関への派遣、メンター制度実施、キャリア開発セミナー展開。女性一般職へのキャリア開発セミナー展開。
障がい者社員の定着のための障害者職業生活相談員の日本全国の拠点での配置。

取り組み

障がいのある従業員の活躍

TDKでは長年、障がい者雇用を積極的に推進してきましたが、少子高齢化や都市部への人口流出を起因とした地方での労働力の減少により、大きな拠点のある秋田地区をはじめ関東圏以外の事業所における応募者減少が現状の課題としてあげられます。そこで、在宅勤務制度で培ったリモートワークのノウハウを活かし、関東圏にいる障がいのある従業員が、地方にいる上司・部門からリモートで指示を受けながら就労する「リモート採用」を2021年秋より導入しています。
当社の主要事業である電子部品ビジネスグループをはじめ、リモートワークによって徐々に障がいのある従業員の活躍領域が広がっており、現在従事している分野は経理、製品受注管理、製品分析補助、マーケティング補助、IT関連等々、着々と業務が拡大しています。
また、近年増加する精神障がいの方の採用にも力を入れています。個別の障がいの状況を把握し、適切な労働環境を提供することで、活躍できる場が増えています。

また、障がいのある従業員の定着にも力を入れています。その一つの取り組みが「就労パスポート」の展開で、本社から活用が始まっています。上司が変わっても確実に次の上司へ情報が伝達されるよう、障がいの内容や現有スキル、配慮すべき事項などを「就労パスポート」に記載し共有することで、従業員の定着につなげています。
従業員本人や周辺従業員からの相談に応じる「障害者職業生活相談員」の配置も、日本国内の全拠点で進めています。


人権尊重・機会均等への取り組み ~ダイバーシティ・アクション推進プラン~

TDKは、企業倫理綱領の中で人権の尊重と差別の禁止に関する項目を定めています。 具体的な人権尊重、機会均等への取り組みとしては、従業員への啓発教育の実施、ヘルプライン等の専用相談窓口の設置、育児・介護に関する諸制度(育児休業制度、介護休業制度、短時間勤務制度等)を整備しています。 こうした働きやすい環境の整備や、仕事と生活が両立できる働き方を推進した結果、当社は2014年度に、東京労働局長から次世代育成支援対策推進法に基づく「基準適合一般事業主」としての認定を受け、次世代認定マーク(愛称:くるみん)を取得しました。
今後も、従業員にとって利用しやすい制度となるように適宜、制度を見直していくとともに、社会動向を見極めながら、従業員のニーズに合った新たな制度の導入を進めていきます。

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