サステナビリティ | 環境環境マネジメントシステム

環境マネジメント体制

TDKは、社長を最高責任者とした環境マネジメントシステム(Environmental Management System:EMS)を確立し、経営と環境のマネジメントが一体となった体制で活動を推進しています。この体制の確立により、従来のサイト単位での環境保全活動だけでなく、多様化・複雑化・グローバル化する環境問題にも迅速かつ効果的な対応ができます。また、環境活動の計画や進捗状況、リスクなどについては、四半期ごとに取締役会にも報告を行っており、必要な場合は審議も実施します。

図中のサイトは、ISO認証取得の生産拠点を指します。

環境マネジメントシステムの運用

TDKは、94%の生産拠点においてISO14001(EMSに関する国際規格)の認証を取得し、環境負荷の低減に取り組んでいます。
また、各地域本社主導による内部監査を実施することで、地域情勢に応じた対応を各拠点が行えるようにしています。加えて、日本、中国、アセアン、ヨーロッパ、アメリカと地域別エリア会議を開催し、拠点の課題点やベストプラクティスの共有を行うことで、個々の拠点のパフォーマンス向上を図り、全社の共通目標である「TDK環境・安全衛生活動2025」の達成に向けた活動を推進しています。

環境教育

TDKでは、社内のイントラネットへTDKの環境への取り組みに対する考え方や達成すべき目標を含む活動情報を掲載しており、従業員がいつでもアクセスして、内容を確認することができます。このほか、TDK安全衛生・環境憲章については、携帯用カードや掲示用ポスター、電子掲示板(サイネージ)等を活用して従業員への周知と意識高揚に努めています。
また、各拠点では、新入社員や異動社員に対し、環境に関する自覚および力量教育をe-learning等を活用して進めています。
e-learningを活用した社内教育として、サーキュラーエコノミー研修を実施しました。サーキュラ―エコノミ―の基本原則を理解すると共に、製品のデザイン段階からライフサイクル全体の廃棄物ゼロを目指すサーキュラ―エコノミ―思考の重要性の啓発に努めています。

環境活動に対する評価制度と表彰制度

TDKでは、環境マネジメントシステムの改善と安全環境活動のパフォーマンス向上を目的とし、安全を含めた評価制度として安全・環境マネジメント達成課題評価をグローバルで展開しています。
各拠点のエネルギー/水/排出物/安全衛生/SDGsなど、社会課題に対する取り組みを区分し、総合評価で優れた成績を収めた事業所、および特定の分野で模範となる活動を行った事業所または事業部門を表彰しています。
2022年度の表彰拠点/事業部門は下記のとおりです。

■総合評価において優秀な成績を収めた事業所
Amperex Technology Limited
TDK Lambda UK Ltd.
TDK(Thailand)Co.,Ltd.
TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社 北上工場

■特定の分野で模範となる活動を行った事業所または事業部門

  • 【エネルギー】 TDK Electronics GmbH & Co OG
  • 【資源】 TDK Electronics Components, S.A.U.
  • 【安全衛生】 TDKエレクトロニクスファクトリーズ株式会社 岩城工場
    Qingdao TDK Electronics Co., Ltd.

工場における環境リスク管理

土壌汚染、VOCリスクの管理

TDKでは、土壌汚染およびVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)に関する環境リスクの評価基準と管理手法を確立し、各サイトのリスク評価を定期的に行っています。リスクの高い箇所については、優先順位を明確にして、予防保全、修復等の対策を実施することで、効果的な環境リスク管理につなげています。

汚染予防のための法規制の遵守および事故

当社では、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染などを未然に防止するため、法規制遵守はもとより、項目によっては法規制値よりもさらに厳しい自主基準を設け、環境負荷の低減と未然防止に努めています。

製品由来の有害物質ばく露の予防と管理

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