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売上や利益は?

2023年3月期は、エレクトロニクス市場において、特にICT市場における需要の低迷が継続した一方、xEV向けや産業機器等のEX需要が堅調に推移しました。この需要を確実に取り込み、売上高、営業利益ともに過去最高を更新しました*。
*営業利益は2017年3月期に計上の事業譲渡益を除いたベースで比較

売上や利益は?

売上高

売上高は前期比で14.7%増加し、21,808億円

一部地域における新型コロナウイルス感染症再拡大から社会経済活動及び生産活動の回復傾向は続いているものの、長引くウクライナ危機等に起因するインフレの継続や欧米各国による政策金利上昇等により、世界経済は減速しました。第4四半期に入り、米国金融機関の破綻や、欧州金融機関の経営危機懸念を発端とした金融不安から、世界経済の先行きに対する不透明感がさらに高まっております。また、国内外の金利差が為替相場に大きく影響し、円安が進行しました。
このような経営環境の下、当社の業績に影響を与えるエレクトロニクス市場においては、特にICT市場における需要の低迷が継続した一方、xEV向けや産業機器等のEX需要が堅調に推移しました。
ICT市場においては、コロナ禍で好調だったPCやタブレット端末の需要が期初想定を大きく下回ったものの、スマートフォン新モデル向けに二次電池やセンサの販売が拡大しました。一方、データセンター向け投資は急速に減速し、HDDヘッドやサスペンションの販売が大幅に減少しました。
自動車市場では、半導体供給不足等サプライチェーン上の制約が継続しているものの、全体で緩やかな回復が見られました。特にxEV比率の高まりやADAS化の進展により部品搭載点数が増加し部品需要が堅調に推移した結果、受動部品やセンサの販売が拡大しました。
地政学的リスクの高まりにより、世界的にエネルギーの供給不安や価格高騰影響が出ており、再生可能エネルギーや省エネ関連設備、また家庭用蓄電システムの需要が継続的に拡大しており、中型二次電池や産業機器用電源の販売も拡大しました。

売上高の推移
売上高のセグメント別内訳(2023年3月期)

営業利益

営業利益は前期比で1.2%増加し、1,688億円

営業利益は1,688億円、前期比21億円、1.2%の増益となりました。
主な要因は次の通りです。ICT市場の需要減少の影響を大きく受けている HDDヘッド・サスペンション及び二次電池の販売数量減少により、売上による利益変動は△831億円と大幅減益でした。一方、円安による増益効果689億円によりある程度吸収できたことに加え、二次電池や受動部品を中心とした合理化コストダウンの推進、前期実施の構造改革効果、販管費の効率化により、前期より実質約282億円の増益となりました。 なお、HDDヘッド等の需要環境が大きく変化していることを踏まえ、第3四半期に加え第4四半期においても構造改革を実施しました。一時費用は通期で357億円計上となり、前期比261億円の増加となりました。

営業利益の推移

当期利益

当期利益は前期比で13.0%減少し、1,142億円

当期利益は1,142億円、前期比171億円、13.0%の減益となりました。

当期利益の推移